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 主に管理人(柚音)の腐語りやSS、オフライン情報を記載することになります。 今はイナズマイレブンのWキャプテン(鬼道×円堂)に夢中です。 CPは鬼円です。鬼円♀もありますのでご注意下さい。
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またしても不動です(笑)。豪炎寺とか本当は出したいのに不思議ですね(え?)。





「なにやってんだ?あいつ」

何をするというわけでなく宿泊所をうろついていた不動は部屋の前で立ち尽くすキャプテンである円堂の姿を目撃する。




垣間見




あの部屋は確かミーティングルームだったはずだ。
先程まではそこでチーム全員が集まり話し合いをしたが、今はもう解散していた。
そこに何かあると言うのか?

「よぉ、キャプテン。何してんだ?」

「わっ!」

好奇心から立ったまま動こうともしない円堂に声をかければ、ひどく驚いた様子で小さく悲鳴を上げた。

そして声を上げてから、まずいと思ったのか、両手で口を押さえるところからして怪しさ満点だ。

「何やってんだよ?中に何かあるのか?」

「あっ!ちょっ…待っ」

円堂の奇行はおそらく室内のものが原因だろうと、円堂の体を挟むように覗き込めば、それに気付いた円堂が慌てて止めようとする。けれど既に遅く、不動はばっちり中を見てしまった。

そして、それを目撃してしまう。

「へぇ…、あいつら出来てたのかよ」

それは彼らのチームメイト二人のキスシーンだ。

「と、とにかくここから離れようぜ!な?」

ちょいちょいと不動の上着の裾を引っ張りながら言う円堂の顔は耳まで真っ赤だった。

「それにしちゃあ、さっきまでガン見してたじゃねーか?」

「あれは…その固まっちゃっててさ」

「まぁ、そうだろうな」

最初に目撃した円堂は覗いていると言うより硬直していた。
大方、室内に入ろうとしてドアの隙間から見えてしまったんだろう。

(あいつらも鍵かけとけよ)

そう不動は思うが、今となっては後の祭りだ。

その点、この真っ赤になってここから離れようと誘うキャプテンの恋人は抜かりがないだろう。

事に及ぶ時は戸締まりは疎か、鍵まで厳重な筈だ。

そこまで想像してムカついてきたが、一つ疑問も出来た。

「お前、鬼道はどうしたんだよ?ミーティングの後、呼ばれてなかったか?」

「俺、この部屋に忘れ物しちゃってさ、ちょっと取りに行くって来たんだ」

「そういうことかよ」

なら手ぶらで帰ったら変に思われるのではないかと思うが、あの策士のくせに恋人であるキャプテンのことは全面的に信頼し、疑わない奴のことだ。

この状態の円堂を一目見ただけで何かあったとわかり、それについて尋ねることはないだろう。

おそらく円堂から話すのを待つか、そうなるよう促すのだ。

「で、これからどうするんだ?お前」

「とりあえず部屋に戻るよ。鬼道待たせてるし」

まだ顔は赤いままだが、笑う余裕は出たらしい。

鬼道の名前に笑顔で答える円堂に内心ムカムカする。

「それにしてもキャプテンはまだまだ初なんだな」

「え?」

「あんなもん、鬼道と何度もやってんだろ?」

人気のない廊下を歩きながら問い掛ければ、隣を歩く円堂はまたもや顔…と言うより見えるところ全てが赤く染まっている。

「そ、そんな何度もなんてしてないぞ!」

そういっぱいいっぱいな態で円堂は告げる。よく見れば思いの外、白い首筋が薄紅色に染まり、大きな瞳は羞恥の為か少しだけ潤んでいた。

それに思わず息を呑むと、無意識に手を伸ばそうとした。

だが…。

「円堂!」

「あ、鬼道!」

前方から聞こえた声に伸ばしていた手を止めた。

見れば鬼道がこちらに向かって早足で来るのが見えた。

(本当は走りたいだろうに)

優等生な鬼道は廊下を走るということに抵抗があるのかもなと思うと内心笑いたくなる。

一刻も早く恋人の元へ行きたいと言うのが見え見えなのに、ご苦労なことだと思う。

「不動、お前は何をしている?」

「今俺に気付いたのかよ。視野が狭いんじゃねーのか?」

「ふ、不動とはちょっとそこで会ったから話してたんだよ」

以前程ではないが険悪な雰囲気を醸し出す二人の間に円堂が立ち、拙い言葉で理由を告げる。

「…そうか。わかった」

円堂の言葉は勿論嘘ではないが、全てではない。

鬼道もそれに気付いただろうし、円堂のいつもと違う様子や忘れ物を取りに行ったはずなのに手ぶらなこともわかっていたはずだ。

だが必死な様子の円堂に何かを感じ取ったのだろう。

「円堂、忘れ物は明日でも大丈夫そうか?」

「え!あ、うん」

「なら部屋に帰るぞ。不動も明日は早いのだから…」

「ケッ、説教はいらねぇっての。それより明日早いんなら、キャプテンも早く寝かせてやれよ」

「当たり前だ」

不動の揶揄を込めた言葉に少し怒ったような反応を示した鬼道はともかく、わかってなさそうな円堂に二人の正確な進展具合が見える。

それにニヤリと笑えば、鬼道は不愉快そうに眉を寄せる。

「不動…」

「まぁ、せいぜい仲良くやれよ」

何か言いたそうな鬼道を余所に背を向ければ円堂が、また明日なと手を振ってくる。

それに応えるでもなく、不動はそのまま自室へと歩みを進めた。

少しだけ愉快な気持ちになりながら…。




続く


キスシーンを目撃されたCPはご想像にお任せします(^-^)

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