主に管理人(柚音)の腐語りやSS、オフライン情報を記載することになります。
今はイナズマイレブンのWキャプテン(鬼道×円堂)に夢中です。
CPは鬼円です。鬼円♀もありますのでご注意下さい。
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前回の夫婦設定の延長線のような話です。
未来勝手に捏造設定が(鬼円夫婦からしてそうですが)満載ですのでご注意下さい。
未来勝手に捏造設定が(鬼円夫婦からしてそうですが)満載ですのでご注意下さい。
「不動~~!」
後ろから自分を呼ぶ、いつの間にかお決まりなものになってしまった声に内心舌打ちしながらも、不動明王は嫌そうに振り返った。
「何だよ?」
NAME 前編
「何って同じイナズマジャパンの監督同士なんだし、色々話し合っておきたくてさ」
屈託なく笑う彼女は昔から変わってなかった。
旧姓・円堂。円堂守の方が不動も周囲も馴染み深いが、彼女はもう結婚し、鬼道と名乗らなくてはならない身だ。だからといって彼女が鬼道と呼ばれるところなど見たことないが(むしろ頑なに彼女を旧姓で呼ぶ人物も多数いた)それも当然だろう。鬼道と言えば必然的に旦那の方が思い浮かんでしまう。円堂の方がしっくり来るのだ。
しかも彼女自身、それも仕方ないと寛容だ。旦那の方は苦虫を噛み潰した顔をしているが、そんなものは不動の知ったことではないし、むしろ清々するくらいだ。
だから不動が彼女を鬼道と呼ぶことはおそらく一生ないかもしれない。
「色々話し合うって、これからか?」
そんな彼女からの提案に不動は呆れたような表情をする。
それでなくても今日は練習の後にあった会議で遅い時間なのだ。
「そうだけど…。あ、予定があるなら今度でいいよ」
「いや俺じゃなくて、お前だよ、お前!」
「俺?」
きょとんとして不動を見返す新婚のはずの彼女は本気でわかってないらしい。
「あんまり遅いと心配性で甘やかすのが趣味の旦那から怒られねーのかよ?」
そもそもこの監督に就任した時によくあの鬼道が許したと不動は思う。何しろ彼女だけでなく自分もいるのだ。
恩と言うか仮がある響木監督から彼女と共に任命された時、冗談だろうと思った。
自分はともかく、円堂守はもう鬼道財閥の若社長の新妻なのだ。色々と立場もあるだろうと思うのに、あっさり受諾され誰も文句を言わない。
いいのか、そんなご都合主義と思うが、あんまり言及すれば天に唾吐く行為になるので、表立って言うことはない。
どうせ自分だけでチームが率いることなど出来ないのだ。
作戦などは立てられても、選手を元気付けたりなどは向かないことは自分がよくわかっているし、やろうとも思わない。
その辺りは自分達が代表だった頃から彼女の役目と言うか十八番だったように思う。そしてそんな彼女をフォローし、チームにアドバイスをし、常に傍らにいたのが鬼道だった……。
「えっ?鬼道はちゃんと連絡すれば何も言わないぜ?」
「…お前、旦那をまだ名字呼びなのかよ?」
「だって口癖になっちゃっててさ。鬼道も急がなくていいって言ってくれたし」
頬を染めてぼそぼそと小声で喋る姿は普段の彼女からすると信じられないくらい、しおらしかった。
「へぇ~。そうなのかよ」
相変わらず最愛の彼女へのゲームメイクは完璧ではないらしい。
(結婚前にある程度慣らせておけよ)
とも思うが、そんなアドバイスする気は当時も今もなかった。
(この分じゃ鬼道の奴も…)
自分の妻を旧姓で未だ呼んでいるかもしれないなと思うと、可笑しくて仕方なかった。
「不動?」
「んで旦那にはもう連絡したのか?」
「これからするけど。不動は用事ないのか?」
「ねーよ。それより…」
そこで計ったかのように彼女の携帯が鳴り響く。
このタイミングで掛けてくる相手が誰かなんて不動は言われなくてもわかっていた。
「あ、鬼道からだ」
彼女がポケットから携帯を出すのと同時に、借りるぜと言うと、ボタンを押し耳に当てた。
「よう、鬼道くん」
続く
円堂くん結婚ものだと円堂と表記出来ないのがつらいですね。彼女とかの表記で分かりにくいないか心配です。
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