主に管理人(柚音)の腐語りやSS、オフライン情報を記載することになります。
今はイナズマイレブンのWキャプテン(鬼道×円堂)に夢中です。
CPは鬼円です。鬼円♀もありますのでご注意下さい。
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もう言い訳出来ない程お待たせした挙げ句、こんなので申し訳ありません。
もう不甲斐なさすぎて…。
もう不甲斐なさすぎて…。
「わぁ!やっぱりおっきいなぁ」
家に飾ってあるのとは大違いだと店にあるツリーを見ては無邪気に感動する円堂を、鬼道は苦笑しつつも彼女らしいと見守る。
まったく、先程まで顔を真っ赤に染めていたというのに一歩出れば甘い雰囲気などすぐに霧散してしまったが、それすら円堂らしいと愛しく思う自分は相当参っているらしい。
「なぁ、鬼道の家のもやっぱりこんくらいあるのか?」
そう言って彼女が指差したのは2Mくらいのものだった。
「…見に来るか?」
その問いに直接は答えず、そう誘いをかけた。
そんな鬼道の真意を深く考えずに、うん!と大きく頷いた円堂を見て、鬼道の口角が意味ありげに上がったが、偶然にもそれは彼女があげたマフラーの下で気付かれることはなかった。
「おおーっ!凄いなー!やっぱり」
「そうか?」
そうして連れて来られた鬼道邸には店で見たのよりも立派なツリーがあり、円堂は大きな瞳をキラキラさせていた。
使用人を下がらせ、お茶とケーキをテーブルに置いた鬼道がそんな彼女の様子を見て、くすりと笑った。
「なんだよ?」
「いや、お前といると飽きないなと思ってな」
鬼道にとっては毎年見る何の変哲もないツリーだが、円堂といるととてもそれが新鮮なものに感じられて面白いのだ。
彼女はいつもどこか閉鎖的な鬼道の心に、新鮮な驚きと清涼な風のようなものをもたらしてくれた。
「あ!そうだ」
「ん?どうした?」
「さっき貰ったクリスマスの飾っていいか?」
「それは構わないがいいのか?お前の家に飾らなくて」
「いいのいいの。うちにはおっきすぎるから、ちょっと困ってたんだ」
そう言いながら、がさがさとくじで当たった包みを開けると、中から出てきたのは…
「……宿り木か」
「本当はドアとかに飾るんだろうけど、ツリーにもいいんだろ?」
「それはいいが…お前、意味わかっているのか?」
「なにが?」
彼女の腕くらいの長さの宿り木をツリーの、自分の真上に飾る円堂の背後にそっと近付くと
「わっ!鬼道!?」
そのまま後ろから包み込むように抱き締める。
「まったく、お前は。俺以外の奴の前でするんじゃないぞ」
「な、なにが?」
「宿り木の下に立つなと言ってるんだ」
「ど、どうして?」
そのまま顎を持ち上げて視線を合わせれば予想以上に近い距離に円堂が動揺しているのがわかるが、止まらずに緊張して震える唇を己ので塞いだ。
「~~っ!」
「宿り木の下ならこういうことをしてもOKだと言う意味があるからな」
そう彼女に教えてながら実地で報しめるように軽い口付けを続ける。
「お、俺…そんなの…ん、知らなくて…あ、あの、えっと…」
「だろうな」
そうだろうと知りながら彼女にキスしてきた鬼道が、不意に濡れた円堂の瞳と視線を合わせてきた。
「だが、俺はそういうつもりだった。お前を家に呼んだ時からな」
「き、鬼道…」
怖いくらい真剣な深紅の瞳に円堂の心臓も跳ね上がる。
元々端整な顔立ちの鬼道の素顔には弱い上に、こんな風に真剣な顔をされるとその綺麗さがより強調されてドキドキが止まらないのだ。
「嫌か?嫌なら抵抗して構わないぞ」
「う、ううん。嫌じゃ…ないけど…」
「けど、なんだ?」
今にも唇が届きそうな距離で重ねて問い掛ければ、幾ばくかの俊巡の後、やっと聞こえるくらいの震える声で答えが来た。
「嫌じゃないから……困ってる」
「…やはりお前には適わないな」
そうして今度こそ彼女の柔らかな唇を奪い、深く口付ける。
恋人達の甘い夜はこれからだった…。
END?
えっと彼らはまだ中学生なのでお泊まりはないですからね、多分(多分?)。
あ!この後、鬼道さんがちゃんと守ちゃんを送り届ける予定です(予定?)。
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