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 主に管理人(柚音)の腐語りやSS、オフライン情報を記載することになります。 今はイナズマイレブンのWキャプテン(鬼道×円堂)に夢中です。 CPは鬼円です。鬼円♀もありますのでご注意下さい。
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鬼円♀馴れ初め、一応完結ですが、色々と不完全燃焼かもしれません。



どうしてうちの鬼円♀はこうなんでしょう(汗)。



改めまして、投票して下さった方、本当にありがとうございます。








思わず間抜けなとしか言いようがない声が出た。しかも、その後の言葉が続かない。



こんなにも言葉が出ないような事態になったのは初めてではないか?



それくらい衝撃的な台詞だった。少なくとも自分には。



「…円堂、今何て言った?」



「え?だから、こんな風に頼れなくなるって」



「違う。それじゃなくて俺に何だと?」



「鬼道に彼女が出来たら頼っちゃ駄目だろ?」



「何でそうなるんだ?」



あまりの衝撃に目眩すら覚える。額に手を当てて殆ど呻くような声を出した。



目の前の少女は何と言った?自分に彼女が出来たらだと?そうしたら自分は邪魔になるとでも言うのか?



「そんなことは有り得んな」



「でも、鬼道には好きな人がいるって」



どこからかはわからないが、円堂の耳にも入ったらしい。それが原因で避けられたのであれば災難か幸運か。まだ判断することは出来ない。



「そうだな。それは事実だ」



「っ!だったら……」



「どうして、その相手を自分だとは思わないんだ?円堂」



「え……?」



「俺が好きなのはお前だ。円堂守」



「き、鬼道?」



もしそれが原因で円堂が何かに耐え、泣いていたのだとしたら勝算は五分と言ったところだろうか。



いや、相手は円堂だというところが問題か。何しろ彼女の鈍さは国宝級だ。



もし勝算が無かったとしても、ここで円堂に気持ちを告げただろう。ここで告げなければわかってもらえる日は来ないように思えるのだ。



「好きなんだ、円堂。ずっとお前が好きだった」



「わかった!わかったから」



重ねて、疑問の余地もないほどに続けて想いを告げれば、ようやく理解してくれたらしい。



慣れないことに自分の顔が熱を持っているのにも気付いていたが、どうしようもない。



円堂の様子をはっきりと確認したくなり、片手でゴーグルを外せば円堂の顔も赤かった。



自惚れでなければ、夕陽のせいではないだろう。真っ赤な顔をした彼女は、とても可愛らしかった。



「嫌ならそう言ってくれて構わない」



「嫌なんて…一言も言ってないだろう」



「なら、いいのか?」



畳みかけるように問いかければ、円堂は顔を赤くしたまま俯いた。



いつもの強気な態度はどこへ行ったのか。



でもそんな新鮮な彼女もまた愛らしいと思う自分は重傷なのだろう。



「答えないのならば良いように取るぞ」



「良いようにって……」



「了承したという意味だ」



にやりと殊更に悪い笑みを浮かべてやったが、彼女相手ではそれも長く続かず、すぐにいつもの苦笑いへと変わった。



「こういう時の曖昧な態度は付け込まれるだけだぞ、円堂」



「そんなこと言われたって俺、告白されたことないし」



「それはお前の場合は特殊だからな」



「?」



円堂の鈍さもあるが、何よりサッカー部の連中が黙ってはいないだろう。円堂に気があるようならつぶさにチェックをされ、相応しい男かどうか審査される。



未だに一人の合格者もいないらしい。尤も、そんな男がいれば自分とて黙ってはいないが。



「えっとさ、鬼道……」



「なんだ?」



「俺、そういうのまだよくわからなくて…」



「そうだろうな」



予期していたことだけに、これには苦笑するしかない。



そうなるように自分も加担していたので自業自得かもしれないが、円堂は今時珍しいほどに純粋で万人に優しい。



皆に必要とされる彼女の、その中でも特別になりたくて、あらゆる手を使ってきたが、その純粋さや鈍さはどうしようもない。またそこに惹かれたのも事実なので更に手に負えない。



それがわかっているだけに鬼道は自分に苦笑するしかなかった。



「だからさ、鬼道。教えてくれる?」



「円堂?」



顔は俯けたまま、そっと視線だけをこちらに向けてくれた。その瞳は少しだけ潤んでいたが、真剣なもので円堂の気持ちが伝わってくる。



「知らないことはいつも鬼道が教えてくれただろ」



「確かにそうだが…これは…。いいのか?」



何となく同い年なのに幼子を騙している気分になってくる。とてつもない罪悪感を感じるのだ。



「うん。鬼道がいいんだ」



「円堂、お前…」



その言い方は誤解するぞ。いや、誤解しない方が無理だ。自分の良いように解釈してしまう、と鬼道は内心頭を抱えるが、円堂の次の言葉で覚悟を決める。



「えっとさ、俺…鬼道に彼女が出来たら、彼女には悪いと思ったけど嫌だなって思っちゃって。そんな自分がもっと嫌で、だから避けちゃって…こんな気持ち初めてだから、どうしたらいいかわかんなくなっちゃって……」



それで鬼道を傷つけた。ごめん、ごめんなさいと謝る少女が愛しくて堪らなかった。



「わかった。わかったからもう謝るな。お前は悪くない」



夢中でその華奢な身体を掻き抱くと、震える瞼や涙の跡が残る頬に唇を寄せた。



「き、どう…?」



「俺が全部教えてやるから、他の奴には聞くなよ?」



「うん…」



頷く彼女に安堵しつつ、鬼道は重ねて確認しなければならないことがあった。



「ならこれから俺達は付き合っているということでいいな?」



「………うん」



「そうか…」



ここで鬼道がにやりと試合中でよく見える人が悪い笑みを見せた。



「彼女なら今出来たぞ。円堂」



「……う~」



そう告げれば彼女は小声でバカと悪態を吐くのが精一杯な様子だった。



それに鬼道は久しぶりに愉快な気持ちで笑ったのだった。









END



一応終わりですが、守ちゃんが未だ無自覚なので自覚編とか、いつか出たりして(笑)。



いえ当初は本来の意味でくっつく予定でしたが、守ちゃんは強敵でした(汗)。



ここからは鬼道さんの努力次第と言うことで!

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