主に管理人(柚音)の腐語りやSS、オフライン情報を記載することになります。
今はイナズマイレブンのWキャプテン(鬼道×円堂)に夢中です。
CPは鬼円です。鬼円♀もありますのでご注意下さい。
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PCに入れていた∬ですが、何とか携帯に転送完了。
遅れに遅れてすみません。実はクリスマス∬にする予定でしたと言ったら、盥が降って来そうですね(汗)。
しかも超次元設定で14才の鬼道さんが24才の円堂くんの所に何故か来てしまった話です。鬼円と大人版鬼円のリンク∬です。
遅れに遅れてすみません。実はクリスマス∬にする予定でしたと言ったら、盥が降って来そうですね(汗)。
しかも超次元設定で14才の鬼道さんが24才の円堂くんの所に何故か来てしまった話です。鬼円と大人版鬼円のリンク∬です。
それは突然の出来事だった。
「え…?鬼道」
「……もしかして円堂か?」
「もしかしなくても俺だよ」
俺、円堂守(二十四歳)の前にいたのは昔の鬼道有人(十四歳)だった。
話を少し遡ると、この日俺と鬼道はちょっと喧嘩していて、ほんの少しだけ気まずい雰囲気だった。
喧嘩の原因は元々は新年会のサッカー関連のパーティーで、久々に出席した(監督から招待されて断れなかったんだ)俺が例のスポンサーに捕まって構われていたのが鬼道としては気に入らなかったみたいだけど、その時丁度鬼道の隣にはスポンサーの一人の令嬢がいて美男美女でお似合いだなと思ってたのがばれたらしい。
それが火に油を注いじゃったみたいで、昨夜は少し手荒く抱かれたから実は今でも身体があちこち痛い。
これも前の俺なら大丈夫だったんだろうけど、今はろくに運動もしてないから鈍っちゃってて、だから鬼道のせいじゃないのに、こうなると俺自身より鬼道が気にしていてしまうのだ。
今日も何かと(いつも以上に)俺の面倒をみてくれてるんだけど、まだ怒ってるのか最小限の会話しかしないから余計に気まずかった。
そうして事件は鬼道がお茶のお替わりで部屋を出て行って戻って来た時に起こったのだ。
冒頭に戻るけど、部屋に入ってきた昔の鬼道は見覚えがある私服で、それでようやく一つの記憶が思い出された。
「そういえば昔、おっきくなった鬼道に会ってびっくりした事があったっけ…」
扉の前で呆然と突っ立っていた鬼道を手招きで呼び寄せて、座っていたソファーの隣に腰掛けさせる。
「お前…そういう事は普通忘れたりしないだろう?」
呆れたように溜息をつくところも今と全く変わらなくて、昔からこうだったなと胸の辺りが温かくなる。
今となっては懐かしいゴーグル姿も様になっていて…うん、やっぱり昔から格好良かったんだな、なんて再確認してしまった。
けれどその鬼道の言い分には反論したい箇所もあった。
「いや、どっちかって言うと、その後の方が衝撃的で…」
「…何かあったのか?」
「あ…いや。それに忘れろって言ったのは鬼道自身なんだぜ?」
まさか子供の頃に大人のフェロモン全開の(いや実はまたそれは序の口なんだけど当時の俺には刺激が強過ぎたのだ)鬼道に会ったとは言えない。
それに帰ってきた後の鬼道もまたこれがある意味衝撃的で、凄い剣幕で怒られたと言うか、どす黒いオーラを出していたのを今更のように思い出した。
「未来の俺にか?」
「いいや、今のお前。未来の自分の事なんか忘れろって、そりゃもう凄かったんだぞ?」
「それは…すまない」
「まだ何もしてないんだから謝る必要ないって」
でもこういう律儀なところも変わらないなと、昔の鬼道と今の鬼道の共通点を見つける度に嬉しくて…それにやっぱりどんなに誤魔化しても好きだなと思う。
「もう一つ謝罪したいのだが…」
「うん?」
「今のお前…いや円堂は年上なのだから、敬語で話すのが筋なのにさっきから俺は…」
「あ~。そんなのいいって。敬語で鬼道と話する方が変だし、今のままの方がいい」
そう言って、にっこり笑えば鬼道も、そうかと少し笑ってくれた。
その笑い方が大人の鬼道のに当たり前だけどそっくりで、さっきまで気まずかったくせに無性に会いたくなった。
「このマンションは未来(こっち)の俺が?」
「あー…うん、そう。鬼道らしいだろ」
未来の事をどこまで教えていいか迷ったけど、この部屋はどう見ても俺の部屋には見えないし、隠していてもわかるだろうから頷くしかない。
でも絶対に同居していることだけはばれないようにしないと。
「俺にお茶煎れてくれた時に入れ替わっちゃったみたいだな」
「そうか、それはすまなかったな。代わりに俺が煎れよう」
「いや、それこそ今はお前の方が客だろ?俺が煎れるよ」
「しかし…お前も客だろ?未来でも俺には変わりはないのだから収納場所とかは大体想像がつくし、そんなに不自由は無いと思うが」
「あ…いや、身長とか違うから取りにくいんじゃないか?」
まさか、ここでは俺がやってるから台所の勝手がまるで違うとか言えなかった。
焦って思わず鬼道の腕を掴んでしまったが、鬼道は一瞬だけ驚いた顔をした後、意味有りげにクスリと笑われて、そんな事まで昔からじゃなくてもいいのにと思う。
でも同時に一つ気付いてしまった。
「やっぱり昔の鬼道は可愛いなぁ!」
うん、やっぱり昔なだけあって鬼道は見た目は子供で(この頃の俺には凄く大人びて見えてたけど)仕草の一つ一つが同じなのに、どうしまって可愛いのだ。
今はもう正真正銘の大人で太刀打ち出来ないから余計そう思う。
「お、おい!円堂!?」
珍しく上ずった声を上げた鬼道が尚更可愛くて、そのままギュッと抱き締める。
鬼道は慌てていたけど嫌がってはいなかったからいいのかな?
悪いなと思うけど了解を得たと勝手に思うことにする。
「う~ん、やっぱり何か懐かしくなってくるな」
香水の匂いがしない鬼道。
髪を上げゴーグル姿の鬼道。
一緒にサッカーをやっていた頃の鬼道だ。
そうしてこの頃の俺はまだ未来のことなんて何も考えてなくて…。
…ただ好きだという気持ちだけで鬼道の隣にいられた。
今はもうそれだけじゃ駄目なんだって知ってる。
知っていて離れられないのだ。
「…円堂、未来(こっち)の俺と何かあったのか?」
「え……?」
「お前にそんな顔をさせているのが俺以外でも複雑だが、もし未来の俺がそうさせてるなら許せんと思ってな」
流石に鋭い。俺は思わずぽかんとしてしまった。
「許せないって…未来の自分だぞ?」
「…やはり俺が原因か」
「あっ、違うからな!俺が悪いんだ。鬼道は悪くない」
昔の…子供だと思って油断した。いや鬼道には違いないんだから仕方ないんだけど、易々と誘導尋問に引っ掛かってしまって大人の面目丸つぶれ。
いや成長してないのは自覚してるんだけどさ。
「えっと俺、変な顔してる?」
「いや…泣きたいのを我慢している時の顔だ。…大人になればお前を守れると思っていたのに違うみたいだな」
眉を八の字に寄せて溜息をつく鬼道の頭をより強く抱き締める。
「違うんだ、鬼道。悪いのは本当に俺なんだ。俺が……」
そこでグッと口を閉じる。
ここから先は話しちゃいけないと思ったのだ。
だって……。
「円堂…」
思わず目をギュッと瞑れば鬼道の優しい声がした。
昔も今も変わらない俺に向けられる声だ。
続きます。
はい。まさに超次元∬ですみません。しかも続きます。
次で終わりますが、24才鬼道さんと14才円堂くんはどうしてるんでしょうね(笑)。
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