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 主に管理人(柚音)の腐語りやSS、オフライン情報を記載することになります。 今はイナズマイレブンのWキャプテン(鬼道×円堂)に夢中です。 CPは鬼円です。鬼円♀もありますのでご注意下さい。
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皆様、メリークリスマス!如何お過ごしですか?管理人は今日ケーキ食べます。


そして懺悔します(いきなり)。


本当は昨夜これをアップするはずだったのにすみません。寝るはずじゃ無かったのに睡魔に弱くてすみません。



仕事が休みだったらなぁと考える私は駄目人間。



今回は鬼円♀ですが頭の中には他にも鬼円と大人版もありまして…、どこまで出来るかな。とりあえず鬼円は出したいです。短く纏められるかな。頑張ります!








「いいな、円堂。春までは部活後の練習は禁止だ」



そう鬼道に言い渡されたのは木枯らしが厳しくなってきた頃。



「え~?何でだよ。冬の練習って空気綺麗だし、気持ちいいから俺好きなのに」



当然円堂は不満の声を上げるが、鬼道は眉間に皺を寄せたまま、珍しく(円堂相手に)一歩も引く様子が無かった。



「冬は日も短い。視界が悪い中での特訓は危険だ。特にお前の場合、タイヤが当たったら怪我で済まない場合もあるんだぞ」



「暗くなっても、ほら気配とかで感じるし。むしろ見えない方が感覚がよくなるとか言うだろ」



「…円堂」



同様に引く様子がない円堂に鬼道は困ったように名前を呼んだ。



ずるいなとこういう時、円堂は思う。これでは承知しない自分が凄く悪い奴のような気分だ。



「年末になるにつれて、この辺りでも段々と治安も悪くなる。あの鉄塔広場は人気もないし、暗くなれば危険だ。良からぬ考えを持った輩が来ないとも限らないからな」



「それは…」



何とか説得しようとする鬼道が心配してくれてるのはわかっているし、言っていることも常日頃から母親からも言われていることだ。



サッカーをすることは許可してくれた母だが、練習後の特訓には渋い顔をしている。サッカー云々と言うより一人娘が心配なのもわかっていたが、止められなかった。



今は鬼道や豪炎寺と言ったサッカー部の面々が一緒にいることで、ようやく許可してもらっていたのだが、その鬼道から禁止令を出されてしまったのだ。



「でも…」



「冬の間だけの辛抱だ。この時期は特に風邪やインフルエンザなどのウイルスも多い。病気にでもなれば部活も出来なくなるぞ」



「……うん、わかった」



ようやく頷いたものの円堂の表情は暗く、鬼道としても胸が痛んだが、円堂の安全には代えられなかった。



悪役に徹する事に慣れたつもりでいたが(帝国時代の対戦相手などに)相手が円堂となると、その見る影もないくらい弱かった。



円堂からも周囲からも過保護と言われているし、自覚もあるが(無意識にもあるが)どうしたって甘くなってしまうのだから仕方がない。こればかりは努力云々ではないのだ。



「部活が終わった後はこの時期でももう暗いからな。春奈とお前を今日から俺が送っていくことになった」



「そうなのか?」



「ああ。雷門は元々車通学だから問題ない。木野も近くということで雷門の車に同乗することになったらしい」



「で春奈と俺が鬼道なのか?」



「ああ。今日から車を手配して貰っている」



「それって…俺が頷かなかったらどうしてたんだ?」



「そうだな…」



腕組みをした鬼道がにやりと悪い笑みを見せる。



「車に春奈を残して、お前を見張るしかないな。視界が悪いだろうからヘッドライトでもずっと照らしているか」



「いいから!そんなの運転手さんとかに悪すぎるから!」



「…そうか」



慌てて首をぶんぶんと横に振った円堂の反応は予想通りで、鬼道は円堂に見えないところで悪役真っ青な笑みを浮かべた。



人のいい円堂がそんな人を待たせて練習など出来ないだろうことはわかっていたし、わかった上での発言だった。



説得に成功すれば一番いいのだが失敗に終わった場合は(円堂は素直だが頑固なところがある)何といわれようと実力行使に出るつもりだったが、どうやら杞憂に終わったらしい。



「なら異存はないな?」



「うう~。鬼道の意地悪」



「意地悪で結構だ。お前が無事ならそれでいい」



「鬼道……ごめん」



さっきまでのにやり顔から一転苦笑する鬼道の瞳はゴーグル越しでも優しくて、彼が意地悪でなく本当に自分の身を案じてくれていると円堂だってわかっていた。



「どうした?」



「今のは完全八つ当たりだよな。鬼道が優しいから、甘えちゃってさ。本当にごめん。鬼道は悪くないのに…」



時々こんな風に不貞腐れたり、弱音を吐いたり、泣いたりしてしまうのだ。



キャプテンである円堂の本人すら気付いていない重圧を軽くするように、そうするよう促したのは鬼道だが、こんな風ではいけないと思っていた。



なのに毎回鬼道の誘導尋問じみたやり取りに、いつの間にそうなってしまうのだ。



「謝らなくていい。こんな風にお前が甘えるのが俺だけだからな。むしろ嬉しいくらいだ」



「な、何言っているんだよ!?」



顔を真っ赤にして怒り出した円堂の頭をぽんぽんと撫でると、決まったなとばかりに鬼道が教室へと帰っていった。





この日から円堂の帰りは鬼道が送っていくことになったのだが……。





「お兄ちゃん、今日も私の家を先にした方が良さそうね」



「…そうだな」



外車特有の広い車内で兄妹が同時にくすりと笑う。



笑った鬼道の肩に円堂の長い髪が掛かっていた。安心したように鬼道に凭れかかって熟睡している円堂は実年令より更に幼く見える。。その寝顔がまた可愛らしく、見ているだけで和みそうだった。



これが毎日のことで、最初こそその密着度にどぎまぎしていた鬼道も今では慣れてしまっていた。



むしろ今となっては、その温もりがないと寂しいくらいだ。



(まったく、どんどんのめり込む一方だな)



円堂守という存在に。



初めて会った時から気になる存在だった。そう感じること自体、自分でも珍しいことだと思っていた。



そんな円堂に何度救われ、癒され、また力付けられたか、わからない。



円堂は鬼道に甘えてばかりだと言っていたが、自分の方こそ彼女には常に支えて貰っていると鬼道は思う。



傍らに彼女がいてくれるだけで心強いのだ。自分のどうしようもない弱音も彼女にだけは言えた。いつもそんな時そっと闇のような鬼道の心に光を灯し、温めてくれた。



「ん……」



笑った時に肩が震えたのか、ちょっとむずかるように反応した円堂の肩に腕を回すと、鬼道はそっと抱き寄せた。



車の振動からも他の何物からも彼女を守るように。



「やっぱりキャプテン、疲れてるんだね」



「そうだな。円堂の場合は身体的な疲労だけではないからな」



毎日見ていて思うのは円堂がよく部員を見ているという事だ。



自分の練習の他に練習している部員達をよく観察し、おかしなところがあれば即座に話しかけにいっていた。



そしてどんな奴も円堂と話した後はやる気に満ちた笑顔になっていた。その光景を見る度に流石だなと思うが、常からそんな風に周りに気を回していて疲れないかと心配になる。



その疲れを周りに感じさせないのが円堂という人物なのだが、こうして自分といる時くらい、ゆっくりと休んで欲しいと鬼道は思っていた。





(ゆっくりお休み、円堂)



春奈を送った後、遅くてもいいから揺らさぬよう運転するようにと運転手に告げると、鬼道は眠る円堂の頭に顔を寄せ、より密着するべく抱き締める腕の力を強めた。









続きます。



何とか前後編で纏めたいところですが、どうなるか。今日中にアップ出来るかな?(頑張るしか)

熟睡する守さんの疲れは練習ばかりが原因ではありません。真相は次回判明。

その前に推理されて正解した方がいらっしゃいましたらご一報を!(何故?)

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