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 主に管理人(柚音)の腐語りやSS、オフライン情報を記載することになります。 今はイナズマイレブンのWキャプテン(鬼道×円堂)に夢中です。 CPは鬼円です。鬼円♀もありますのでご注意下さい。
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未だにクリスマス話ですみません(二度目(汗))。時期外れもいいとこですね。



そういえば皆様、クリスマスは如何でしたか?今年は寒かったですね、本当に。



寒さと仕事の多忙さと病み上がりのトリプルパンチで管理人はやられましたが、皆様、どうか健康には気をつけて下さいね。全く説得力ないですが。








イルミネーションで埋め尽くされたような街の中を二人で歩く。



抽選会で円堂は5等のクリスマス用品が、鬼道は3等の…。



「よ、良かったな、鬼道。ちょうど今使えるし」



マフラーが当たったのだ。しかも有名ブランドの物だ。



あげなくて良かった、本当にと円堂は内心溜息をつく。自分の物とは雲泥の差だった。



「いや、これは…」



だが、鬼道は困ったように足を止めると道の端へと円堂を誘う。



そうしておもむろにマフラーを手に取ると円堂の首にそれを巻いた。ふわっと一気に首元が暖かくなる。



「え…?」



「お前にやる。迷惑で無ければ貰って欲しい」



「で、でもなんで?これ暖かいぞ」



「なら良かった。寒かっただろう。そのまま着けていろ」



「でもさ…これ気に入らないのか?」



「そういうわけではないが…」



「実はマフラー嫌いとか?」



「そんなことはない」



鬼道にしては歯切れの悪い返答に円堂は思い切って、ずっと思っていたことをぶつけてみる。



「じゃあ…これよりいいのがあるから…とか?」



「…そう、だな。そうなるか…」



「なぁんだ。そっか」



やっぱりなと思う。鬼道の家を思えば当然だし、それこそ山のようにあってもおかしくない。



ただ未だに着けないのが不可解と言えば不可解だが。



「鬼道、寒いのに全然マフラーしないから実は嫌いなのかと思った」



「…したくても、まだ貰っていないからな」



「え……?クリーニングから戻って来ないとか?」



「そうじゃない。…まだ気付かないのか?」



ぐっと顔を寄せられて、それでなくても近かった距離が更に縮まる。



ゴーグルの奥の瞳まで見えそうな近さにドキドキしてしまう。



鬼道の瞳は何もかも見透かされているような気がするのだ。



「な、なにを?」



「…あれは俺の為の物だと思ったんだが違うのか?」



「あれって…」



それはもしかしなくても、あれのことだろうか?



「鬼道…も、もしやして…」



余りの事に舌が回らなくなってしまう。



「お前が言い出すまで何も言わないつもりだったんだがな」



堪りかねたように鬼道が溜息を吐いた。



「な、なんで知って…」



「すまん。見るつもりは無かったんだが、寝ているお前を部屋に運んだ時に何度かな」



「な、な、な…」



見られてた?しかも何度も?



羞恥と驚愕で声も出ない円堂に説明するように鬼道が言葉を続ける。



「その時にお前の母親から、うちの娘も彼氏に編み物をするようになって、とか言われてな」



「か、母ちゃんが!?」



人が寝てる隙に何て事話してるんだ!と憤慨したい場面だが、今の円堂にそんな余裕はない。



「あ、あれは違くて…」



「ほぅ…。俺以外にあげるあてでも?」



「そ、そうじゃなくて…あれは自分で使おうと思ってて」



(な、何か今背筋がぞくってしたぞ)



マフラーして暖かくなったはずなのに変な寒気を感じて、慌てて言い募れば、



「ならお前にはそれをやるから、俺にはあのマフラーをくれないか?」



「え……でも」



そんな提案をされて困ってしまう。

あの寒気は去ったが、疑問は残る。



「なんで、あんなの欲しがるんだよ。あれよりこっちの方がずっといいのに…」



初めて編み物をして気付いたのだが、やはり既製品の方が当たり前だが上手いし暖かいと思うのだ。



あんなのを鬼道がして、もしからかわれたらと思うと嫌なのだ。



「欲しくないわけがないだろう。お前が一生懸命に作ってくれた物だぞ。しかも俺の為にだ」



「でもそれがばれて鬼道が変に言われたらやだし」



「そんな輩は俺が潰してやるから大丈夫だ」



「潰すって…」



いくら何でも冗談だと思うが、全然そう聞こえないのが鬼道の凄い(?)ところだ。



この場に佐久間や源田がいたら、それは冗談でも何でもなく本気だと証言しただろうが、幸か不幸か居合わせたりはしなかった(会ったとしても鬼道の無言の圧力で退散するしかないだろうが)。



「……守」



「う~、もう!わかったから。だけど実物見て笑うなよ」



いつまでもぐずぐずと出さない円堂に押して駄目ならか、趣向を変えた鬼道に耳元で甘く囁かれれば、降参するしかなかった。



「そんなことするはずがないだろう」



「う~、じゃあ変だったら遠慮なく笑っていいからさ」



「どっちなんだ?」



色んな意味で耳まで赤く染めた円堂が観念したように鞄の中から母親がラッピングした袋を取り出すと鬼道に差し出した。



「はい。め、メリークリスマス」



「ああ、Merry Christmas」



緊張で少し震える手を寒さのせいにして渡せば、そのまま手を引かれ、プレゼントを持った手とは反対の手で抱き寄せられる。



「ありがとう、守」



次いで頬に感じた温もりに顔から火が出そうだと切実に思った。









続きます(ええ!?)



本当はこの辺りで終わる予定でしたが甘さが(余りにも)足りないのでもう一本だけ、お付き合い下さいませ。オマケ的な感じですが(汗)。



しかし時期が……(大汗)。

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