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 主に管理人(柚音)の腐語りやSS、オフライン情報を記載することになります。 今はイナズマイレブンのWキャプテン(鬼道×円堂)に夢中です。 CPは鬼円です。鬼円♀もありますのでご注意下さい。
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後編です。一応完結ですが、オマケを次回にUPしたいと思います。

色んな意味で帝国ごめんね!の一言です。











「…鬼道。どうして?」





円堂が琥珀色の瞳で見上げれば、鬼道が少し困った顔をした。





「すまない。どうにも待ちきれなくなってな。迎えに来た」





「円堂は俺が迎えに行くから、お前は待ってろと言ったのに」





佐久間がやれやれと言う感じに肩を竦める。





「そのつもりだったんだが、事の真相を聞いたら無性に会いたくなたんだ。円堂に」





「事の…真相?」





「まさか!」








益々わからないと言う顔をする円堂とは反対に何かに気付いた佐久間が鬼道の背後に視線を向ければ、そこにはバツが悪そうな源田達の姿があった。














誓いの証 後編














「お前ら…」





「すまない、佐久間」





「いやでもお前でも喋ると思うぞ、あれは」





「だって鬼道さんが帝国時代並の迫力で迫って来たんですよ。話しちゃいますって」








源田だけでなく辺見や成神、皆口々に弁明をするが、佐久間の視線は冷たい。








「…で易々と話したわけか」





「いやこれでも頑張ったんだぜ」





「鬼道は最初から何か感付いている感じだったし」





「円堂が絡んでるから、それでなくても凄い鬼道のオーラが一層凄くてさ」








あれは凄かった、とその場にいた全員の意見だ。


帝国時代の鬼道が敵に向ける気迫そのままに…いや円堂が絡むせいか一層迫力が増したものを向けられたのだ。


慣れた帝国メンバーでも思わず震え上がった。


そして白状したのだ。








「まぁ、纏めるとすまない、佐久間」





寺門や洞面達も口々に状況を説明しようとするが、こういう時の佐久間に何を言っても無駄だと熟知している源田が皆を代表して再度謝罪する。








「謝るなら俺にじゃなくて、まず円堂にだろ」





「それはそうなんだが…」





「さっきから何と言うか…」








入っていける雰囲気ではない。








「えっとさ…とりあえず離して。鬼道」





「駄目だ。お前は常に捕まえておかないと、すぐにいなくなるからな」





「だからごめんって。謝るから」





「お前が謝罪する必要はない。俺の為にしてくれたことなのだろう」








…甘い。何というかスタジアム内で、そこだけが異様に甘い空気だった。





鬼道は円堂を抱いている手を離そうともしないし、もう片方の手も円堂の頬や髪を撫でたりして隙がない。








「えっと…いつから?」





「最初からと言えばいいかな。何かおかしいと思っていたんだ」








その答えに円堂がまた「ええ?」と驚きの声を上げる。





円堂は気付いていなかったようだが、何となくそわそわと落ち着かない様子で鬼道としては何かあるなとは思っていた。





帝国との練習試合を告げた時も嬉しそうな態度の中に不安そうな陰がちらついていた。





ここに話し合いに来た時もはしゃいでいるようで、鬼道の様子を心配そうに見ていた。





それら全て鬼道は察した上で、彼女が望むように知らないふりをしていたのだ。





だが、その円堂が話し合いの最中、言伝を残していなくなった事で鬼道としては真相を確かめたくなった。





様子がおかしかった彼女に加え、帝国のメンバーの様子も腑に落ちないものがある。要は何かを隠していることにピンときた。


キャプテン時代の杵柄だ。





円堂と何かしらの秘密の共有をしているであろう彼らに嫉妬半分、事の真相への探求心半分で、真実を話すよう迫ったのだ。








「俺はずっとお前に心配かけてたんだな…」





「ううん。俺だって鬼道の為に何かしたかったんだ。それで…でも何も思いつかなくて…。これだって佐久間とか源田が提案してくれたんだし、俺なんにも…」








必死で訴える円堂の大きな瞳が涙で潤み始める。





そんな少女の瞼へ鬼道はキスを落とし、流れ落ちる涙を手でとめた。








「いや、感謝する。円堂…お前はいつも俺を救ってくれるんだな」








少女の気遣いが嬉しかった。常に自由に伸びやかにしているようで円堂はよく人を見ている。


落ち込んでいると思えば、側に寄り添い元気づけてくれる。


だから、この優しさも万人に向けられるものだが、それでも今は鬼道一人に向けられている。


それに鬼道の為に何かしたいと涙を流す少女が愛しくて堪らなかった。この気持ちをどう表現すればいいのか、鬼道でもわからなかった。








「俺がお前を支えると、あの時誓ったはずなのにな」





「俺いつも鬼道に支えられてるよ?だから俺だって鬼道を守ってやりたかったんだ」





「円堂…」





「鬼道が渡してくれたこれには適わないけど…」








円堂が再び御守りにいれた校章を握ると、少し背伸びする。








「約束」








そう言ってチュッと鬼道の頬にキスをした。





ピシリと鬼道は見事に固まる。














「よし、とりあえず全員罰として部室の掃除でもしてろ」





「なんでそうなるんだ!?」








そんな二人を横目で見ながら、佐久間が他の部員達に指示を出す。当然抗議が出るが…。








「このまま二人を見続けるのか?…人の恋路を邪魔すると皇帝ペンギン3号を浴びることになるぞ」





「って俺もかよ?」








佐久間の隣に(実はずっといた)不動がぎょっと顔を向け(実はずっと「見てられねーよ」とそっぽを向いていた)








「俺は少しくらってみたい気もするが…」








とGKらしく源田がKYな発言をして佐久間に殴られ、後のメンバーを震え上がらせた。








(神様、俺達何か悪いことしたでしょうか?)








それが震えているメンバー全員の本音だった。














END








ですが、オマケに続きます。練習試合の様子とか。





帝国メンバー、ごめんね。不動、後半空気でごめん。





そして、るい様こんなので本当にすみません。


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