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 主に管理人(柚音)の腐語りやSS、オフライン情報を記載することになります。 今はイナズマイレブンのWキャプテン(鬼道×円堂)に夢中です。 CPは鬼円です。鬼円♀もありますのでご注意下さい。
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 今日で7月も終わりですね(早っ!)。 私生活では「暑い」しか言ってなかったような気がします。

 さて今回は前から書きたかったデモーニオ君ですが・・・彼、思ったよりもいい子だから困りました(何故?)




「あれ?デモーニオじゃないか。どうしたんだよ」

「円堂守・・・。それはこちらの台詞だと思うぞ」

 今現在いるのはイタリア街。それは偶然の再会だった。




 真夜中の奇跡




「タイヤ?」

「ああ。もう一個落ちてないかな?と思って探してたんだ」

「そんなもの、そうそうないと思うぞ」

 こんな夜に日本のキャプテンが一人で何をしに来たのかと思えば、練習用のタイヤを探しに来たとの事。

 そもそも練習にタイヤなど、どう使うというのか?

「でも前にさ、この辺りで凄い勢いでタイヤが走ってきてさ。あ、そこでフィディオと初めて会ったんだけど」

「それは一体どんな状況だ?」


 全く想像がつかなかった。

「そもそも一人で出歩いていい時間ではないだろう?チームの人間は・・・鬼道は何も言わなかったのか?」


『鬼道 有人』

 あの人が本当の求めていた人物。その人物のようになるよう自分が偽っていた、近づけるように求められた人物だ。意識しないわけにはいかない。

 だが、あの試合で自分が本当にすべき事と鬼道の実力も思い知らされた。

 勿論ここで自分も終わるつもりはない。いつか再戦したいと思う。

 そしてその鬼道に多大な影響を与えているだろう、人物。それが円堂だった。

 元々彼のデーターも教えられていたが、あの試合における彼の影響力は想像を遥かに超えていた。


「鬼道は次の試合の作戦考えているみたいでさ。邪魔しちゃいけないと思うし」


 鬼道の名前を出すと、円堂の表情が少し変わった。

 はにかむような、ここにいない誰かを想うような、そんな少し儚げな笑顔だった。


「そうか・・・」


 その顔に少し心引かれるものがあったが、気付かないふりをする。


「それにしてもさ、もうデモーニオはずっと素顔なんだな」

「ああ、あれは鬼道を意識してやっていたものだしな」

「う~ん。でもやっぱり似てないよな」

「・・・それはそうだろうな。俺の実力は・・・」

「そうじゃないって」

 にこっと円堂が笑う。夜の街でそこだけが輝いて見えた。

「やっぱりお前はデモーニオで、雰囲気とか色々違うなと思って。鬼道だったら、俺ここでお説教されてるだろうし」

「・・・それは確かに俺でもしたくなるな」

「ええ~!やめてくれよ」

 本気で嫌そうな円堂の顔に自然笑みが零れる。

 こいつのこういうところに鬼道も救われているのかもしれない。


「タイヤが欲しいなら知り合いを当たってみるから、少し待ってろ」

「え!本当?やったー!」

 まったく俺もらしくないことをしていると思った。






「デモーニオ。本当にありがとうな」

「その格好で本当に帰るのか?」

「変か?」

「それを変だと思わない、お前が変だと思うぞ」

 円堂は渡したタイヤを背負うようにしてロープで身体に縛り付けていた。

 ・・・どう見ても異様な光景だが、本人は気にしないらしい。


「じゃあな、デモーニオ。今度またサッカーしようぜ!」

「ああ」

「その時は本当のデモーニオ・ストラーダとしてプレイしてくれよ。俺、楽しみにしてるからな」

「・・・ああ」

 そう言って駆け出した円堂は俺の動揺には気付かなかったらしい。

 まさかここで本来の『デモーニオ・ストラーダ』としてのプレイを望まれると思わなかった。

 サッカーでは『鬼道有人』になることを求められていたからだ。

 だが、これからは・・・。


「円堂!」

 自分でも知らないうちに彼を呼んでいた。

 随分遠くになっていた彼の背が、それに気付いたのか振り向いてくれた。

「今夜のことは秘密にしておいてくれないか。また日を改めて正式に試合を申し込むから」

 そう声を張り上げれば、円堂は頭上に両手で大きな丸を作ってくれた。承諾してくれたらしい。

 何故か、今夜のことは二人だけの秘密にしておきたかった。理由は俺にもわからない。

 そうして今度こそ去っていく彼の背を見送りながら、その日を心待ちにする自分を自覚していた。











オマケ

鬼道「こんな時間までどこに行っていたんだ?」

円堂「えっとタイヤを探しに、ちょっとそこまで・・・」

鬼道「ほぅ。そのタイヤはどうしたんだ?」

円堂「えっと、もらったんだ」

鬼道「誰に?」

円堂「・・・・(秘密って言われたし、どうしよう)。えっと親切な人に」

鬼道「(溜息)円堂・・・」

円堂「な、なに?」

鬼道「今すぐ俺の部屋に来い」


 この後、円堂は正座で鬼道からの長い説教を受けたらしい。




END



あれ?何故こんなラストに? 時系列はお任せします(え?)。

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