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 主に管理人(柚音)の腐語りやSS、オフライン情報を記載することになります。 今はイナズマイレブンのWキャプテン(鬼道×円堂)に夢中です。 CPは鬼円です。鬼円♀もありますのでご注意下さい。
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前回の続きです。思ったより甘くならなくて、すみません。








「ど、どうしよう…」



豪炎寺との勉強会が終わって、彼を見送るのと同時に円堂の携帯が部屋で鳴り響いた。

見なくても、それが鬼道からであることはすぐわかった。









忠告 後編









以前、鬼道からの電話は緊張すると(付き合った後に)豪炎寺に話すと、彼は「なら心の準備の時間をやろう」と(機械音痴な円堂に代わり)独自の設定にしてくれた。

だから鬼道だけは他の人と着信音も光る色まで違うから、すぐにわかる。

勿論鬼道本人は知らない円堂の数少ない秘密だ。



久しぶりの恋人からの連絡に早く出たいと言う気持ちと困惑した気持ちとに挟まれる。



円堂が困る理由は二つあった。さっき豪炎寺から言われたことも気になるが、声を聞いたら今まで我慢していた分、我が儘と言うか変なことを言ったらどうしようと言うのが最大の理由だ。



でも鳴り続ける電話に躊躇したのは、ごく短い時間。



やっぱり声を聞きたいのだ。それに何かあったのか、心配なのもある。





「もしもし鬼道?」



「円堂…」





毎日会っているが、電話で聞く声はまた違った印象だ。

自分より低いが耳に馴染む鬼道の声も円堂は好きだった。





「何かあったのか?」



「…何かあったのは、お前の方じゃないのか?円堂」



「俺?」





突然の電話でも驚いているのに鬼道の話題もまだ予想外のものだった。





「…さっき豪炎寺からメールが来たんだが…」



「メール?…って、あ!もしかして…」



「お前は何を言われたんだ?」





それはもしかしなくても、あの時のだろう。

豪炎寺からの忠告に真っ赤になった顔を写メールにして鬼道に送られたのだ。





「~~っ!(豪炎寺のバカ野郎~!)」





思わず豪炎寺の家の方角に向かって叫びそうになったが、彼の家にいるだろう彼の家族を思って止めた。





「あれは…何でもない!」



「何でもなくて、お前はあんなに顔を赤くするのか?」



「しないけど…」





どうして鬼道がこんなに拘るのか、わからなかったが、心配させているのはわかった。





「ごめん」



「…どうして謝るんだ?」



電話越しでも鬼道の声が強張ったのを感じる。





「だって鬼道、忙しいのに…」





電話の向こうで鬼道が溜息をついたのがわかった。呆れられたのかと円堂は自分を情けなく思う。





「いや…。それはお前を放っておいていい理由にはならない」



「鬼道?」



「謝らなければならないのは俺の方だ。すまない、円堂」



「なんで鬼道が謝るんだよ?」





それこそ鬼道が謝る必要なんてない、と円堂は思う。





「自分でも最低だと思うことをしたんだ。謝罪は必要だろう」



「最低なこと?何にもしてないだろ」



「お前を放っておいた挙げ句に嫉妬して電話したんだぞ。最低以外の何ものでもないだろう?」





耳に微かにくすりと笑う音が聞こえた。

鬼道が自嘲気味に苦笑した音だ。円堂は顔を見なくても鬼道の様子を気配で察する。





「そんなの最低でも何でもない!…えっとあれは豪炎寺なりのアドバイスと言うか…」



言うのは少し恥ずかしいが、鬼道を悩ませるよりはマシだと奮い起こす。





「…少しは鬼道に甘えろって」



「……そうか」





見通されていたわけか、と鬼道は円堂の言葉を聞いて全てを理解する。

つまりは豪炎寺は円堂だけでなく鬼道のことも気遣っていたのだ。

だから彼なりのやり方で二人にきっかけを作った。





(まぁ、多少荒い方法ではあるがな)





だが、それだけに効果的でもある。

現に鬼道は円堂に電話をかけずにはいられなかったのだ。





「…円堂、これから会えるか?」



「これからって、でも…」





もうすぐ夕食で、今はいいがすぐに子供が出歩くには遅い時間になってしまう。





「俺の家に泊まるといい。明日は練習が休みだろう?」



「そうだけど鬼道は?」





家の仕事があるのではないか?

夜一緒にいられるのは嬉しいが、明日すぐに離れるなら却ってつらい。





「明日は俺も休みだ」



「え?」





実は徐々に元気を無くしていたらしい鬼道に気付いた養父がそう取り計らってくれたのだ。



恋人と何日か離れただけで、こんなに人目にもわかるほど覇気をなくしている自分に、鬼道自身驚きを隠せないが、それ程に自分にとって円堂は欠かせない存在なのだと改めて気付く。



そんな存在を忙しいからと放置した挙げ句、他の男といる時の様子(赤面)に慌てて電話をかける最低な男だと自分でも思う。



しかし円堂はそれを知って尚、呆れも否定もせずにありのままの自分を受け入れてくれた。



適わないなと思う。

そしてまた愛おしいと思った。





「今から俺がお前を迎えに行っても、不都合はないか?」



「ない!ないよ」



「なら、すぐに行くから待っていて欲しい。……守」





鬼道が吐息まじりに呼ぶ自分の名に、円堂は心臓の高鳴りを感じる。

恋人同士になってから二人きりの時にたまに呼ばれるのだが、毎回ドキドキしてしまって慣れそうもなかった。





「うん。待ってるよ。……有人」





鬼道の優しい響きの名前が好きで、思わず返すようにそう呼べば、がたんと何かが落ちる音がしたが、何かまではわからない。





「もしもし大丈夫か?」



「…大丈夫だ。すぐに行くから用意しておいてくれ」





心配になって声をかけたら、少しの沈黙の後、どこか取り繕うような鬼道の声が聞こえてくる。





とりあえず彼に何かあったわけではないと安心し、それに返事をすると通話を切った。





「さぁて、母ちゃんの許可とらないとな!」





夏休みの宿題をやりに行くと言えば大丈夫かな、と思う。それも本当なのだが、どこか照れ臭さもあった。



そんな想いを抱えながら、円堂は台所に飛び込んだ。



「母ちゃん!あのさ…」









この数分後、一人息子のどこか元気がない様子を密かに心配していた両親は、嬉しそうに話す久々の息子の笑顔に安堵し、快く送り出すのだった。









END





みんな二人のことを心配してるんだよ、と言う話です。

豪炎寺は二人のよき相談相手と言うか、お兄ちゃん的存在かも?円堂くんには特に。

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