主に管理人(柚音)の腐語りやSS、オフライン情報を記載することになります。
今はイナズマイレブンのWキャプテン(鬼道×円堂)に夢中です。
CPは鬼円です。鬼円♀もありますのでご注意下さい。
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何とか三部作で終わりました(汗)。
ちょっと鬼道さん、暴走気味かな?(笑)
次は一万記念企画2位の鬼円ファーストキス話にしようと思います。
何でも初めてって萌えますね(え?)
ちょっと鬼道さん、暴走気味かな?(笑)
次は一万記念企画2位の鬼円ファーストキス話にしようと思います。
何でも初めてって萌えますね(え?)
それは鬼道にとってはスイッチだった。
円堂といる時、それが公の場なら(エスコートは嗜みなので別として)極力触れることは避ける。一度でも触れてしまえば歯止めが効かなくなるのがわかっていたからだ。
「迷惑などとどうして思うのかがわからんな。むしろお前に窮屈な思いをさせているのは此方の方だ」
「鬼道…」
「それでも止める気はない。お前には悪いと思うが」
例え嫌われも彼女の身の安全が第一だった。勿論嫌われたくはないが…。
「ううん。えっと佐久間とか源田とかにも会って話せるし、一人だとすぐ迷子になるから、むしろ助かるし、全然窮屈なんて思ってないからな!」
そんな鬼道の気持ちなど知らないだろうが、何かしら感じ取ったのだろう円堂が殊更明るく言えば、自然と口元が綻ぶのを感じる。
円堂はいつもそうだった。他人を思いやり、無意識にその人が欲しい言葉をくれるのだ。
(まぁ、佐久間や源田に会えるからと言うのは余計と言えば余計だが…)
こんな場で他の男の名を出すのも円堂ならではだ。
「そうか…」
「それより鬼道…」
「ん?なんだ?」
帝国の他の人間が聞いたら唖然を通り越して卒倒しそうな程の甘い声を出した鬼道が問い掛ければ、円堂はさっきまでとは雰囲気が変わり、顔を紅く染めながら、えっと…と困ったような声を出す。
実際は困っているのと恥ずかしいのが半々だろうと鬼道は見ている。
何しろ鬼道に片手で抱き寄せられ、髪を撫でられているのだ。
「どうした?守」
「っ!?だからここは会議室で、今日は話し合いに来てて…」
「そうだな」
していることの大胆さの割に鬼道の声は甘く静かなものだった。
ただ円堂にさっき触れたことで既に公の帝国学園生徒会長の顔から甘い恋人のものへとなっていた。
ただそのスイッチは円堂にはわかりにくいらしく(彼女にとっては触れることはスキンシップの一環らしい)、突然変容する恋人に驚き戸惑ってしまう。
そんな円堂に対する鬼道の配慮として(戸惑っている彼女も可愛いが中々先に進み辛いので)彼女にもわかるように合図をするのだ。
「守」と優しく名前を呼ぶことで、彼女に伝えていた。
「だから今日はこういうことはしちゃダメで…」
現に円堂の戸惑いは二人が恋仲だからこそのものだった。
「話し合いが終わればいいのだろう?それならさっき決定したはずだ」
雷門にはまだちゃんとした施設がないため帝国学園スタジアムで式典など行い、代表の雷門理事長を中心に執り行う手筈を先程諸々含めて、ほぼ決定した。
その他諸々とは個性派が多い生徒達をいかに穏便に(喧嘩など無く)式典を過ごしてもらうかが主だ。おやつを欲しがったらどうするかや、海に行きたがったらどうするや、突然三位一体になったり、これまたいきなりウチの主将自慢が始まったらどうするか、など問題は絶えないが何とか決まった。
後は承認を待つばかりだ。
そんなお前達高校生だろ?少し落ち着けよな問題を考えさせられ(鬼道に至っては前に揉める予算案があったのだ)少しくらい、いいことがあってもいいだろうと鬼道は思うのだ。
「お前が本気で嫌なら離すが、違うのだろう?」
「う~。鬼道の意地悪」
「お前を見ていると苛めたくなるんだ。別の意味でな」
普段から鬼道が円堂をやり込めているように周りは思っているようだが、実は逆で鬼道が円堂の言動に振り回されることが多いのだ。
だがそれもこういう風な一旦恋人同士特有の甘い空気になってしまえば立場は逆転する。
円堂は普段のスポーツ少女はどこへやら一気にしおらしくなり、いつまで経っても初なままだった。
そんな円堂に鬼道は庇護欲と苛虐心と言う相反する気持ちが擽られるのだ。
「少しだけだ。守」
「す、少しだけなら…」
そう言って承諾した少女は恋人の胸に恥ずかしさと甘えから埋めていた為、気付かなかったが、その恋人はフィールド場などで見せる人が悪いとしか言い様がない笑みを浮かべていた。
一方
「で?まだ帰って来ないのかよ。お姫様は」
「まだだろう。部屋から出たら真っ先に俺達に会うだろうしな」
会議室に入ってから裕に二時間が経っていた。
その間、不動と佐久間、源田はその隣にある準備室にいた。
「って言うか、何で俺がここに缶詰めにされなきゃいけねーんだよ」
「仕方ないだろう。男女二人が一室で長時間など帝国で許されるはずがないだろう」
「だから俺達もその場にいることになってるからな。迂闊に出歩けないだろう」
一応準備室と会議室の間には扉があるが、鬼道は敢えて鍵をかけなかった。佐久間と源田を信用していたし、不動に至っては「んな野暮なこと、誰がするかよ」との事なので、開けられる心配はしていないだろう。
「でもよ、それじゃお姫様が来る度にこれなのかよ?」
うんざりと言った感じで不動が呟けば、残る二人が当然と言ったように頷き、頭を抱えたくなった。
今度あのお姫様が来たら逃げようと思うのだが、実際にその場面になれば自分も彼女を無視など出来そうにない。
それがわかるだけに自分にもうんざりする不動だった。
END
高校生になって不動も少し丸くなった感じですかね?確実に巻き込まれ型になりつつあります(笑)。
三人は殆ど喋ってないので、円堂くんは隣の部屋にいることを知らないし、気付いてもいません。
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