主に管理人(柚音)の腐語りやSS、オフライン情報を記載することになります。
今はイナズマイレブンのWキャプテン(鬼道×円堂)に夢中です。
CPは鬼円です。鬼円♀もありますのでご注意下さい。
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今回は鬼道さん視点です。
この大人版設定をオフにしたら確実に18禁になりそうです(汗)。
この大人版設定をオフにしたら確実に18禁になりそうです(汗)。
「鬼道、おかえり」
成人男性にしては高めの甘い声。パタパタと近付いてくるスリッパの音。
それらがどんなに俺を幸福な気持ちにさせているかなんて、お前は知らないのだろうな。
今夜はグループ内での立食形式のパーティーがあり、俺としては面倒だが出ないわけにもいかなかった。
そこで役員達が何を考えているのか大体把握しておかねばならないし、また人の動きを見て、内通者やあちこち探りを入れていそうな怪しい奴がいれば調べさせ、おべっかを使いながら擦り寄ってくる輩を適当にあしらいながら、仕事の話もせねばならず、気が重いことこの上ないが、これも鬼道家の人間としての務めだと認識している。
それに佐久間や源田…信頼を置ける者もいるから心強い。後は不動も信用している。奴は良くも悪くも実力主義で俺を見限るなら俺以上の奴が現れた時だ。
それに円堂の弁当を気に入ってると言っていたが、本当は円堂自身を気に入っていることは知っている。それは昔からだ。
チームで孤立していた不動を円堂は信じ、それにより俺を始め皆が不動を認めた経緯もある。不動にとって円堂は特別だ。
だが、それだけに円堂の気持ちを尊重しているから円堂の意に沿わないことはしないだろうと踏んでいる。
借りを作ったままは気持ち悪いからなどと言っているが、義理堅いところがある。だから俺を見限る時はそう言ってくれるはずだ。
そういう意味でも信用出来たし、その前に不満なども言うだろう。不動は大丈夫だ。
パーティーと言えば円堂が現役だった頃はサッカー関連のものは必ず出席していたが、今は都合が付けばにしていた。
勿論、サッカーにはこれからも関わっていきたいが、そこでのスポンサーの一人に会いたくない奴がいるのだ。
奴の会社も一応一部上場でそこそこ知名度も実績もあるから、関わる仕事もあるが個人的には殴りつけないだけましなぐらい嫌悪…では生ぬるいな。…むしろ憎悪していると言っていい。
何しろ奴は事もあろうに円堂に懸想しているのだから。
想うだけなら個人の自由だし、これまでもそういう輩も大勢いたから、慣れてはいないまでもここまで心を乱したりはしない。
だが奴は立場を利用して困っているのが丸わかりな円堂の意志を無視して、その身体を何かにつけ触ろうとしたり(実際何度もセクハラ同然の光景を目にした)、あわよくば部屋に連れ込もうとしていたのだ(勿論事前に防いだが、今思い出しても虫酸が走る)。
力を行使して奴を追い落としても良かったが、サッカー関連のスポンサーが減れば円堂が悲しむだろうと思い、踏み留まっていた。
話は逸れたが、パーティーとは俺にとっては憂鬱なものに違いなかった。
今夜は立食形式だったが、殆ど何も食べていない。ひっきりなしに話かけられたせいもあるが、近頃外で食べるものが何故か酷く味気なく感じるのだ。
いや理由は明確だった。円堂の手料理を毎日食べているからだ。朝夕は勿論だが昼も弁当を作ってもらっているから尚更だ。
自分でもわかっていたが俺は家庭の味というものに飢えていたらしい。
鬼道家に引き取られてからは家での食事は全てシェフが作り、学校でも帝国はそうだった。
家庭的なものとなると円堂に会い、雷門に入ってから知ったのだ。あの暖かな味を。
それは今も円堂から与えてもらっている。
ほぼ飲み物と憂鬱さを腹に入れただけで終えたパーティーから真っ直ぐ帰宅したが、それでももう真夜中の時刻だ。
円堂はもう寝ているだろうが、一度その寝顔を見てからシャワーを浴び、改めてその暖かな身体を抱き締めて寝ようと決めていた。
だが、玄関のドアを開けて入れば予想外の愛しい声が聞こえてきたのだった。
続きます
大人版鬼円の鬼道さん視点は初になりますね、確か。
改めて思ったのは本当にこの人、円堂くんじゃなきゃ駄目な人なんだなということでしょうか。
不動とは悪友みたいな感じですね。悪口も言い合える仲。あと不動は一応(グループの)外にいる人間なので色んな情報を仕入れています。研究所と情報屋を兼ねて鬼道に皮肉混じりに伝えて、佐久間や源田とは違う感じでサポートですね。
不動が円堂くんに向ける気持ちは恋情と言うより母性愛(?)を求めるのに近い気持ちです。
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