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 主に管理人(柚音)の腐語りやSS、オフライン情報を記載することになります。 今はイナズマイレブンのWキャプテン(鬼道×円堂)に夢中です。 CPは鬼円です。鬼円♀もありますのでご注意下さい。
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完結です。



イナイレ映画やゲームのCMが増えて今からワクワクしてます。周りがちびっこ達でも負けずに見るぞ!



…いや周りがお姉さん達だけだと、それはそれでまずいような気もしますね(笑)









「鬼道もいい匂いがするぞ」



スンスンと仔犬のような仕草で胸に擦り寄ってくる円堂はそう言って微笑んだ。



今の俺が何よりも守りたいと思う笑顔だ。



「俺がか?アルコール臭くないか?」



「全然。うん、鬼道の匂いだ」



「ああ。香水か」



他人の匂いが移るのが嫌で社会に出る前から人が集まる場には香水を着けるようになった。



最初はどんなものか色々試したのだが、ある時この香水の匂いを嗅いだ円堂から



「うん、いい匂いだな。それ、鬼道って感じがする」



と言われたので、ずっとこれを着けている。



円堂と不本意(の極み)ながらも別れていた時は、この香水を着ける度に、あの時の円堂の顔が思い出されて胸が酷く痛んだ。あの笑顔をもう見ることは適わないのではないか、そんな想いにずっと苛まれていた。



「…これはお前が選んでくれたのだったな」



「そうだったっけ?でも本当に鬼道って感じがする」



包まったコートにも香りが移っているのか、腕の部分をまた嗅ぐ姿が本当に仔犬みたいで愛らしい。



「…香水って、同じの着けても全く同じにはならないんだよな」



「個人の体臭などが混ざるからな。…しかし、お前は着けないのによく知ってるな」



素朴な疑問を問い掛ければ、円堂は元々大きな瞳を更に丸くして、少しばつが悪そうな顔をした。



そんな反応は意外で気になった。

何か、俺の知らないことがあるのではないかと勘繰ってしまう。

我ながら馬鹿馬鹿しいと思うが、円堂にはどうしても独占欲が先行してしまうのだ。



「…前に佐久間がそんなこと言っていたから」



「ああ。そういえばアイツも同じ物を使っていたな」



あまり気にした事は無かったが、いつからか佐久間も俺と同じ物を使用していた。

俺も近くにいる事が多い佐久間が変に違う強烈なのを使うよりは同じ物の方がいいと黙っていたが、そんな事を円堂に言っていたのか…。

全く同じ匂いと言うのも気持ち悪いと思うが…。



「それだけではないだろう?」



「えっと……」



「俺に言えないことなのか?」



「そうじゃない…けど。呆れるって言うか…」



「それはないから安心しろ」



円堂の表情からそれだけではないと踏んだ俺が更に問えば、円堂の答えは妙に歯切れが悪い。



こちらをちらりと見ながら顔を赤らめる円堂を見る限り、可愛らしいとは思っても呆れることだけはないと断言出来る。



「でも俺だって自分がスッゲー女々しい、って言うか情けないなって」



どんどん自分を責めるような事を言う円堂を止めさせようと、その額に唇を落とせば、案の定顔を真っ赤にさせて黙り込んだ。



「…守」



「……同じ香水、部屋に振り掛けても…鬼道の匂いしなくて…」



髪を撫でて出来るだけ優しく促せば、円堂はぽつりぽつりとだが話してくれた。



「部屋に?」



「うん。香水の匂い、直に嗅いでも違ってて…」



話していて恥ずかしいのか、胸に顔を埋める円堂の声は少し震えていて、泣き出してしまうのではないかと焦ったが、彼は泣かなかった。



「…守」



「自分から別れたのにバカだろ、俺。そんなことしてたんだ」



そう言い残して、茫然としている俺の腕から抜け出していこうとする身体を寸前で止めた。



「馬鹿だな、守」



「そうだよ!俺はバカなんだよ。だから離っ…」



「そんなことを言われて、俺がお前を離すと思うか?」



再び抱き寄せた身体をそのまま足元を攫って抱き上げると、暴れる身体を押さえ込むようにして歩きだした。



「き、鬼道!?」



「覚悟するんだな、守。俺はもう何が起ころうとお前を離す気はない」



驚いた顔をする恋人の唇に誓いを立てるようにキスすれば、益々顔を赤らめ、変わらぬ初さがまた愛おしく思う。



「勿論、今夜もだ。朝まで離さないからそのつもりでいるんだな」



「朝までって…鬼道何も食べてないんだろ?今から何か簡単なの作るし、風呂だって沸かしてるし…あと」



じたばたと暴れる円堂と言葉ではなく目で語り合うように視線を合わせれば、円堂は俯いてしまった。耳まで赤いのが見てとれ、それを無性に唇で愛でたくなった。



会話しながらも足は止めることなく、ついに最後の扉を開けた。



「…今は何よりお前が欲しいんだ、守」



俺の顔と視線の先にあるベッドを交互に見た守が頬を染めたまま頷いてくれたのと同時に、その唇を奪う。







翌朝、ぐったりと眠る守の匂いは俺のと全く同じになっていて、それが何とも言えない幸福感を俺にもたらした。



これからまた腐臭に塗れる世界へ行かなくてはいけないが、それもここを守るためだと思えばやっていける。



まだあどけなさが残る寝顔にキスを落としながら、そう決意を新たにした。



(二度とお前を離さない……守)







END



鬼道さんの香水は実はイメージがありまして、ブランド名はまずいから隠しますが、○ャ○ルのエゴイストです。名前からしてあれですがユニセックスな感じからも似合うかなと。佐久間も同じく。



実は大人版の他キャラもそれぞれ香りのイメージがありますが、イメージが合わなかったらすみません。

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