主に管理人(柚音)の腐語りやSS、オフライン情報を記載することになります。
今はイナズマイレブンのWキャプテン(鬼道×円堂)に夢中です。
CPは鬼円です。鬼円♀もありますのでご注意下さい。
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超次元パラレル∬です。
守ちゃんと鬼道さんが姉弟で春奈ちゃんが妹な三姉弟設定なので要注意です。
いえちょっとやってみたくなりまして…お許し下さい。
守ちゃんと鬼道さんが姉弟で春奈ちゃんが妹な三姉弟設定なので要注意です。
いえちょっとやってみたくなりまして…お許し下さい。
「ふぇ~ん、春奈~」
「どうしたの?お姉ちゃん」
前方から駆け寄ってきた小柄な少女は音無春奈の大事な姉だ。
両親が他界し、それぞれ別の家族に引き取られたが、今でもその絆は深い。
特に今、ぽすんと妹の胸に抱きついてきた姉の守は弟妹だけでなく、他人をも自分の事より優先するので春奈も春奈の兄で守の弟である有人も心配の種であった。
「何があったの?お姉ちゃん」
自分より身体が小さな姉を(これでGKなのだから身体が壊れないか、いつも試合はハラハラしているのだ)よしよしと撫でると栗色のツインテールの髪を揺らしながら顔を上げてくれた。
髪と同じ色の大きな瞳は潤んでいて、春奈は内心で姉を泣かせた犯人に対する報復(恥ずかしい写真とかネタとか)を考えていると、姉の口から意外な人物の名が出てきたのだ。
「春奈ぁ。有人が…」
「お兄ちゃん!?お兄ちゃんがお姉ちゃんを泣かせたの?」
「人聞きの悪いことを言うな、春奈」
驚きのあまり春奈が大声を上げれば、多分じゃなくても姉を追い掛けてきたのだろう、兄の有人が前方(姉の後方)に立っていた。
「じゃあ、なんでお姉ちゃんが泣いてるのよ?」
事態がわからず、つい兄を責めるように強い口調で問い質すと、有人は深く溜息をついた。
「…俺はただ「姉さん」と呼んだだけだ」
「え?」
「…有人も昔は春奈と一緒に「お姉ちゃん」って呼んでくれてたのに…」
ぐずぐずとぐずる姉はどうやら「姉さん」とは呼ばれたくないらしい。
それはわかったが…。
「え?それだけ?」
「う…だっていきなり他人行儀に呼ぶんだもん。昔はぱぁって花が咲くような笑顔で有人もお姉ちゃんって言ってくれたのに」
ぐすんと泣く姉を挟んで妹と弟は、はて自分(兄)の昔にそんな時期があっただろうか?と額を押さえながら考え込んでいた。
いや、お姉ちゃんと呼んでいたのは確かだが、そんな花が咲くような笑顔などしたことがあっただろうか?
もしかすると弟妹のどんな笑顔(有人の悪人顔負けのニヤリ顔や春奈の悪戯成功の(木暮の真似だが)うっしっし顔)も姉にかかれば花のような笑顔になるのだろうか?
…恐るべし、姉フィルター…と弟妹の心は一つになった。
花のような笑顔と言うのなら、むしろこの姉の笑顔がそうだった。
春奈と有人がいつも、それこそ昔からずっと守りたいと思ってきた笑顔だ。
その姉が泣いているとなれば、どんなことでも叶えてやりたいのだ。
そうは思うのだが…。
「姉さんと呼ばれるのがそんなに嫌ですか?」
「ほら、敬語だし何か他人行儀で嫌だよ、有人」
「お兄ちゃん、姉さん呼びはともかく敬語はどうかと思うよ」
「…俺なりに考えてやっていたんだがな。……わかった。改めよう」
有人としては姉に対し、とても言えないような想いを自覚してしまったのだ。
その想いを自制する為の敬語による線引きだったのだが、当の姉を悲しませるなら、そんなものは無益なだけだ。
「だからもう泣き止んでくれ、姉さん」
「ううっ…姉さんって」
「…言葉遣いは戻すから、こっちは許して欲しい」
久しぶりに会った姉は本当に可愛らしく、有人の記憶の中で色褪せなかった思い出の人が今目の前にいるのだ。意識しないわけにいかなかった。
この想いは姉を傷付ける。だから何とか制御したいのだが…。
「わかった。許してあげる、有人」
妹の胸から今度は自分の懐に飛び込んで来た姉の無防備さに、自分の理性に自信が持てなくなっていた。
しかし、やっと笑ってくれた姉を見ていると、この笑顔を守るためならば堪えてみせようと決めていた。
だが同時に姉の精神がもう少し成長したら、その時は…と想いを決めてもいたのだった。
「姉さんは俺が一生守るから」
「私もお姉ちゃんを守るからね」
「何言ってるんだよ。俺がお姉ちゃんなんたから、俺が有人と春奈を守るんだ」
三人で顔を見合わせると誰からともなく笑いだした。
三人それぞれが互いを大事にしていることは確かめなくてもわかっていた。
けれど、その関係が少しずつではあるが変化していることに守はまだ気付いてはいなかった。
END
姉弟パラレルですが実は守ちゃんだけは血が繋がってません。守ちゃんは有人くんと春奈ちゃんの実の両親が引き取った子なので、厳密に言うと姉弟ではないのですが、有人くんと春奈ちゃんは今でも守ちゃんを姉と呼んでます。この辺の事情も三人共に知っていて、守ちゃんは責任感と負い目を感じていて、春奈ちゃんはそんなの関係なく大事な姉と見ていて、有人くんはそんな姉に恋愛感情を昔から抱いてる、とかそんな設定です。
どうもだらだらと妄想失礼しました(汗)。たまにこういう超次元が無性に書きたくなりまして。
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