主に管理人(柚音)の腐語りやSS、オフライン情報を記載することになります。
今はイナズマイレブンのWキャプテン(鬼道×円堂)に夢中です。
CPは鬼円です。鬼円♀もありますのでご注意下さい。
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パラレル、調子に乗って続編(?)です。時間軸としては一部のFFの地区大会決勝の後、本戦前です。
このお話では鬼道さんと守ちゃんが姉弟です。ご注意下さい。
このお話では鬼道さんと守ちゃんが姉弟です。ご注意下さい。
(まだ有人くんが帝国にいる時代)
この日、たまたま昇降口付近にいた源田は意外すぎる人物に出くわすことになった。
「あっ、源田発見!助かったぁ」
突然かけられた声には聞き覚えがある。
「…もしかして円堂か?」
「もしかしなくてもそうだぞ。もう忘れちゃったのか?」
「いや、忘れたわけじゃない。と言うか忘れるはずがないだろう」
「そっか、よかった」
ニコニコと笑う目の前の少女を忘れるはずかなかった。
つい先日地区大会決勝で自分達が破れた相手のキャプテンだ。
同じGKというポジションからも意識せざるを得ない。本当にこんな華奢な体格で(…まぁ、女子だし当然か)よくやっていると思う。
それに何より彼女は…。
「有人は元気にしてる?」
今までの笑顔から一転、心配気な表情になる彼女は既に『姉』の顔だった。
彼女は…円堂は我らがキャプテン、鬼道有人の最愛の姉なのだ。
「ああ、もうすぐFFの本戦だからな。またお前達と戦う為にも毎日練習してるさ」
「…足の怪我は?もう平気?」
「足に負担をかけないような練習をしているから大丈夫だ」
「そっか…」
ほっと安心する円堂はどこからどうみても心優しい姉で試合中の姿とはまた違う印象だ。
しかも今日は随分と粧し込んでいて、最初戸惑った程だ。
「それより今日はどうしたんだ?何というか…見慣れない格好だな」
「ああ。これは…」
「…こういう場面では似合っているとか褒めるものだ。まったく、お前は」
後ろから相変わらず鋭いツッコミを入れながら来たのは佐久間だ。
どこから話を聞いていたのか…。
そして来たのは佐久間だけではなかった。
「有人!」
「…姉さん、どうしてここに?」
パアッと花が咲くような笑顔を見せる彼女の前に足早に歩み寄って来たのは、彼女が心配して止まない弟だ。
「源田、何故お前が姉さんと一緒にいるんだ?」
「俺が呼び止めたんだよ、有人。有人のクラスにどう行ったらいいか、わからなくなっちゃって」
剣呑な視線を(ゴーグル越しだが)向けられて、さてどう説明したらいいかと悩む前に当の彼女から助け船が出る。
「それなら最初から俺を呼んでくれ。いやそもそも俺に用があるなら、言ってくれさえすれば俺が雷門だろうと何処だろうと出向くから、姉さんがこんなところまで来る必要なんて無いのに」
こんなところって鬼道、お前自分の学校を何だと思ってるんだ?と思わなくはないが、鬼道からすれば姉をあまり人目に曝したくないのだろう。
悪い意味ではなく、円堂は素直で騙されやすく、何より可愛らしい。
男子校である帝国ではどうしたって目立つ上に危険だ。それこそ色んな意味で。
「ありがとう。優しいな、有人は」
にっこりと笑う彼女はそんな複雑な弟の心など知る由もないだろう。
「でも今回は今日この場でないと意味が無いからさ」
「どういうことだ?」
「だって今日は帝国の授業参観なんだろ?鬼道のお義父さんが言ってたぞ!」
朗らかな笑顔で誇らしげに言う彼女に源田も佐久間も、何より弟も嫌な予感が過る。
「確かにそうだが、それで何故姉さんが?」
「鬼道のお義父さんから頼まれたんだ。自分の代わりにお願いしますって。俺も有人の学校生活見たかったから嬉しい!」
嫌な予感当たった!と三人の同時に内心冷や汗ものだ。
「父さんが…」
ポツリと呟く有人は今すぐにでも父に問い質したい気持ちだが、笑顔の姉を前に何も言えなくなってしまった。
続きます
中学にもなって授業参観ネタですが、ありますよね。特に私立は自分の学校をよく見せる為にあるような。でも普通姉は来ません(笑)
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