主に管理人(柚音)の腐語りやSS、オフライン情報を記載することになります。
今はイナズマイレブンのWキャプテン(鬼道×円堂)に夢中です。
CPは鬼円です。鬼円♀もありますのでご注意下さい。
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三姉弟パラレルです。このお話では守ちゃん(♀)と鬼道さんが姉弟ですのでご注意下さい。
今日はアニイレ放送日ですね。春奈ちゃんを助け出したし、円堂くんとも合流したし、鬼道さんも冷静さを取り戻しているでしょうね。むしろ、そう願っております。
今日はアニイレ放送日ですね。春奈ちゃんを助け出したし、円堂くんとも合流したし、鬼道さんも冷静さを取り戻しているでしょうね。むしろ、そう願っております。
「円堂はさ、どんな奴がタイプなんだよ?」
「え~?いきなり何だよ」
部活の休憩時間にそんな話題が出たのは全く突拍子もない事だとは言えなかった。
事の発端は……。
「いやだってさ円堂。家庭科で作ったお菓子なんて普通女子は気がある奴に渡さないか?」
「…そうなのか?」
「そういうもんなの!だから授業後に風丸と豪炎寺のところに女子が殺到してたろ?あ!勿論鬼道のところにも」
「うんうん、有人はモテるなぁ」
「いや、そんなことは…」
半田め、余計なことを。
だが、半田の言葉より姉の嬉しそうな表情が気になった。
心の底からの笑顔は弟が人気があって嬉しいと書いてあるようだった。
全く意識されていないことはわかってはいたが……。
「まぁ、誰一人受け取らなかったけどな。もったいねぇ」
「そうなのか?」
姉さんの視線を受けて風丸も豪炎寺も、そして俺も分が悪そうに視線を逸らす。
確かにそれらしき物を渡されそうになったが、名も知らぬ女子からの物には抵抗があり頑なに受け取らなかった。
風丸と豪炎寺も同様らしいが、現在そんな彼らも姉から差し入れられた件の菓子を食しているし、俺も渡されたラッピングされたそれを鞄に終っていた。後でゆっくり味わおうと思っていたし、今出せば横から別の手が伸びるのがわかっていたからだ。他の物はともかく、これだけは譲れなかった。
「…あいつらの事は仕方ないとして…普通の女子はそうなのにお前ときたら俺達に配ってるわ、いやこれは有り難く貰うけどな。おまけに可愛らしくラッピングした奴は弟と妹にだろ?お前の恋愛模様が気になってさ。好みのタイプとか無いのかよ?」
きょとんとする姉に熱弁するのは半田に内心穏やかではいられなかった。
姉に良からぬ事を吹き込んで、後で話し合わなければならないなと思う反面、興味はあったのだ。
姉の好むタイプとやらを。
それがどんなものであれ近付きたいと思う。年齢だとか無理なものはあるが、それ以外は努力しようと決意する。
しかし、姉の口から出た言葉は俺の予想に反したものだった。
「そうだなぁ。有人と春奈と仲良くやってくれる人かな」
「……は?」
「だってもしかしたら二人のお兄ちゃんになるかもしれないって事だろ?俺、二人が納得しない人と付き合ったりしないぞ」
「…お前は子持ちの母親か?…まぁ、円堂らしいと言えばらしいけどよ」
姉の答えに唖然としたのは半田だけではなく、周りの人間が皆似たような表情になったが、どうやら次の瞬間には納得したようだった(いや普通は納得などしないだろうが、相手が姉さんだからだろう)。
「だってさ、良かったな。鬼道、音無」
「はい!お姉ちゃんを変な男にはあげません。私が徹底的に調べますよ」
皆の輪から少し離れてデータを書き込んでいた春奈が元気よく返事をした。やはり耳を澄ましていたらしい。
「…お手柔らかにな」
「いえ、これに関しては一切妥協はしないって決めてるんです」
「そうか…」
笑顔で中々に厳しい事を言う妹は珍しいが、事が事だけに仕方がないだろう。俺も全く同意見だ。
妹の発言に半田は既に引きつっているが、これに俺からの試験があると知ったなら、その顔をどれだけ引きつらせるだろうか?
だが俺が春奈と違うところは、どんな相手であっても…それこそ聖人君子でも姉の相手と言う時点で認められないところだ。
春奈の兄は俺一人で充分だし、姉さんを誰にも渡す気はなかった。
ずっと好きだったんだ。それこそ物心つく前から姉さんをずっと側で見てきた。後からやってきた輩などに奪われて堪るか、という思いが常にある。
「あ!あとやっぱりサッカー好きな人がいいかな」
「…それはまた随分曖昧だよな。弟達が許さなくて中々結婚出来なかったりしてな」
「その時は俺が面倒を見るから大丈夫だ」
そろそろ練習再開するぞ、と話を切り上げて姉を半田の元から連れ出すと皆より先にグラウンドへと歩き出す。
勿論、姉の手を引いたままだ。
「姉さんの理想のタイプはサッカー好きな、俺と春奈が許可した人物なんだな?」
「そうだぞ。それが大前提かな?」
「…そうか」
それなら安心だと内心ほくそ笑んだ。
サッカー好きと言うなら俺もクリアしてるし、春奈の許可も得ている。
後は…これが一番の問題だが姉さんの気持ちだけだ。
俺を弟としか見ていない姉に、何とか一人の男としても見てもらわなくてはならない。
この握った小さな温かい手を無くさない為に、これからの計画を頭の中でいくつも構築していた。
俺にとって最重要で最難関のゲームメイキングを…。
END
お姉ちゃんは強敵ですよ、有人くん(笑)。
お姉ちゃんの理想のタイプが綱海みたいなのだったら努力しても難しかったかも?綱海みたいな鬼道さんって嫌だ(汗)。
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