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 主に管理人(柚音)の腐語りやSS、オフライン情報を記載することになります。 今はイナズマイレブンのWキャプテン(鬼道×円堂)に夢中です。 CPは鬼円です。鬼円♀もありますのでご注意下さい。
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皆様からの暖かなお言葉で調子づきまして、ちょっとアップしてみました。こんな感じのお話です。

今回は帝国入学後です。鬼道さんは一年時からキャプテンです(汗)。帝国は実力主義と言うことで。

余談ですが、この話での帝国学園生徒会は生徒会長が鬼道さん、副会長(会長の補佐)が守ちゃん、書記(書類作成や会長の秘書的なもの)が佐久間で会計(経理)が不動と言う設定です。





なんだか、やっぱり変な気分だと円堂は思う。

今自分がいる場所は帝国グラウンド(驚いたことにサッカー部専用だ)で、当たり前だが一緒に練習するのは帝国メンバーで自分は部員であると共にマネージャーでもある。

マネージャーと言うのは男子と混ざって練習する自分達の為に鬼道が作ってくれた口実だ。

ずっと選手できた円堂他、塔子もリカも玲奈もマネージャーの経験はない。あるのは冬花だけだが、彼女一人にやらせるのは酷過ぎるので他のメンバーも手伝っていた。
中でも円堂はマネージャーの鑑とも言える秋をずっと見てきたせいか、よくマネージャー業というものを知っていた。

今も練習から一旦外れ、バインダー片手に選手の状態をチェックしていた。

こういうのはキャプテン業をずっとしてきたせいか、周りからはよく見ているなと感心される円堂だが、単純に仲間の様子が気になるからだ。落ち込んでいるなら何とか元気になってもらいたいし、悩みがあるなら頼りにはならないかもしれないけど話を聞いてあげたい。
話せば楽になるということもあるので、ダメ元でもいいから話しかけ、そして相談に乗っていた。

そんな円堂は今やサッカー部でも無くてはならない存在だ。

「円堂」

そんな彼女の許に来たのは、サッカー部を纏めるキャプテン・鬼道だ。トレードマークのマントを翻しながら颯爽と歩く姿は様になっていて帝国の帝王の名に相応しい。

「鬼道?どうしたんだ?」

「…練習から抜けたら必ず汗をよく拭けと言ってるだろう」

だが、そんな鬼道も円堂にとってはちょっと(?)過保護な優しい恋人で、今も持ってきてくれたタオルで頬に流れた汗を拭ってくれた。

タオルもふかふかで柔らかくて肌触りがよく、思わず擦り寄るように頬を寄せれば、まったくと苦笑する声と共にそのままタオルを首にかけられる。

「サンキュー、鬼道」

「…お前は。いつも言っているだろう。他人の面倒を見るのもいいが、自分のことも大切にしろと」

「…鬼道だってそうだろ?」

「…俺はお前程、人の世話は焼いていない」

「でも帝国のサッカー部員って、びっくりしたけど凄く多いだろ。それを纏めてるんだから、やっぱり鬼道は凄いと思うぞ」

「それは!」

円堂と鬼道のキャプテンとしての在り方は根本的に違う。部員の人数の関係もあるが、円堂のように全ての部員の状態把握など鬼道はしないし、一軍は鬼道本人が指揮を取るが、二軍や三軍はそのリーダー格の報告を聞いて指示を出すくらいだ。

帝国に来た当初、円堂は二軍・三軍のマネージャーをやりたいと申し出たことがある。
確かに廃部寸前の雷門中サッカー部を立て直し、FF優勝まで成し遂げた彼女にはそちらの方が合っているのかもしれないと鬼道は思ったが、許可しなかった。

「お前の実力はわかっているし、その方が帝国にとってもいい事だとは思う。……だが、すまない。笑ってくれて構わないが、俺はお前に側にいて欲しいんだ」

そう言って結局は円堂を一軍の、自分の傍らにずっと置いていた。

だが、鬼道にも予測し得た事だが円堂は合間を縫って二軍以下の様子も見てアドバイスもしているらしい。

まさに今円堂は帝国サッカー部を裏から支える重要な柱だった。
倒れてしまえば大黒柱たる鬼道も共倒れだ。それを鬼道は一番よくわかっていた。

「お前が風邪でも引いたら心配で纏めるどころの話てはないからな。気をつけてくれ」

「……うん」

「一度着替えてきたらどうだ?」

「あ!そのことなんだけどさ、鬼道」

「なんだ?」

「俺、男子更衣室で着替えちゃダメかな?」

「…駄目に決まっているだろう」

いきなり何を言い出すのかと鬼道は溜息をついた。

「だってさ、俺女の子に混じって着替えるの、すんごく恥ずかしいんだぜ」

「…それはそうだろうが」

確かに少し前まではれっきとした男だった円堂には女子に混じって着替えなど目の遣り場に困るだろう。

一部の男子なら嬉々として見そうなそれも円堂にとっては刺激が強すぎるのもわかる。

だがこればかりは慣れてもらうしかなかった。

「そうするとお前が着替えている間は他の男を立ち入り禁止にしなくてはならないな」

「え?なんでだ?」

「…考えてもみろ。今のお前は女子の身体なんだぞ」

「俺は別に構わないぞ?」

「俺が嫌なんだ」

「…俺の身体見るのが?」

「何でそうなる。お前の身体を他の奴らが見るのが嫌に決まっているだろう」

思わず大声を上げそうになるが、何とか最後の理性を総動員させて食い止めた。

全く何を言いだすのかと思う。

恋人の身体を見たくないわけでは決してない。だが円堂が女になった自分の身体にコンプレックスを抱いていることは知っていたし、仲間とはいえ他の男の目に触れさせるなどもってのほかだ。

円堂は自分の魅力を知らなすぎる。
帝国に来た当初は帝国の風潮から言えば異質だった彼女は(今も異質と言えば異質だが)今では男女共に絶大な人気を誇り、鬼道という恋人がいると知っていても手を出そうとする(馬鹿な)輩がいるのだ。

そんな周囲を牽制する意味も込めて円堂を常に自分の側に置いていた。

「でも皆も気にしないんじゃないかな?」

「気にするに決まっているだろう!」

「だって俺、胸だって小さいしチビだし、あんまり見て楽しいものじゃないだろうし」

「そういう問題ではないし、そんなことはないだろう」

実際に触ったことはないが抱き締めた感触から円堂の胸がそこそこあることは知っていた。

その柔らかさなどは思い出す度にある種の居たたまれなさを感じていた。

「でも俺、胸のサイズCだぞ。男が喜ぶサイズはDからだって聞いたけど」

「それはデマだ。他の奴らには言うなよ」

謀らずも恋人の胸のサイズを知ってしまい、鬼道は思わず胸に視線を移しそうになって慌てて上を向く。

…空は快晴だ。

「鬼道はどうなんだ?やっぱり胸大きい方がいいのか?」

「…それをここで聞くのか?」

「何となく気になっただけ。悪い、ちょっと八つ当たりだ」

「…何かあったのか?」

「あったって言うか…」

珍しく言葉を濁した円堂は、昨日のことなんだけど…と続けた。




続きます

後天性円堂くんなので感覚は男の子なのに女子と着替えるのは抵抗あるよねと思いまして。

でも円堂くんより鬼道さんの方が苦労してるっぽいですね(笑)。

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