主に管理人(柚音)の腐語りやSS、オフライン情報を記載することになります。
今はイナズマイレブンのWキャプテン(鬼道×円堂)に夢中です。
CPは鬼円です。鬼円♀もありますのでご注意下さい。
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パラレルのオマケです。このお話では守ちゃんと鬼道さんは姉弟ですのでご注意下さい。
守ちゃんの一人称が俺からお姉ちゃんになりそうです(笑)。
身内からこの設定∬見てるよメールが来て、もうびっくりしてます(汗)。
守ちゃんの一人称が俺からお姉ちゃんになりそうです(笑)。
身内からこの設定∬見てるよメールが来て、もうびっくりしてます(汗)。
この日帝国学園では帝王・鬼道有人の姉が来たと一気に広まり、学園内は一時騒然となった。
授業参観のはずが、その姉見たさに生徒が鬼道の教室に殺到するも、当の鬼道の一睨みで解散に至った。騒動の中、どさくさに紛れて守の写真を撮ろうとした強者(か余程の馬鹿か)がいたらしいが、全てサッカー部員達に押さえられたらしい。
そんなことは露ほど知らない守は春奈にいい土産話が出来たと嬉しそうにしていた。
有人のクラスは古典で源氏物語の講義をしていて、正直守にはわからなかったが有人の朗読する声は流れるようで発音もよく、すぐにつっかえる自分とは大違いだなと思う。
そういえば昔からそうだったなと思い出す。
まだ幼かった頃、有人と春奈に寝る前によく絵本を読んであげていたのだが、自分はすぐに間違えたり、読めなかったりで変な間が開いてしまったりして、有人には横から助け船を出され、春奈はいつも寝てくれなかった。
本当に姉として不甲斐ないと思う。
それが有人だとスラスラと読み上げて、全くつっかえることがなく、聞いているうちに春奈より先に寝てしまっていたと思う。
有人の落ち着いた耳に馴染む声が好きだった。聞いていて安心してしまうのだ。
今もそれは変わらない。
授業が終わった後は部活で、保護者も今日は見学していいとの事で守も行きたがったが、でも…と思い直す。
「今日はこれで帰るね、有人。凄く楽しかったよ」
「姉さん?スタジアムに寄って行かないのか?」
有人はてっきり当然のように姉は来るものだろうと思っていたので、意外すぎる姉の発言に実はひどく驚いていた。
「だって今日は有人のお姉ちゃんとして来たけど、俺は雷門のキャプテンだし、そうすると色々まずいんだろう?」
そう言って笑う守は笑ってはいても少し寂しそうだった。
守だって、もっと弟と一緒にいたいのだ。試合とは違う部活中の弟を見てみたい。
でも自分がそんな我儘を言って弟を困らせるような事になったらと思うと躊躇してしまう。
けれど守のそんな不安を聞いた有人はよく試合中に見せる笑みを浮かべた。自信たっぷりな、王者帝国学園のキャプテンに相応しい笑みだ。
「そんなこと姉さんが気にすることはない。俺達の練習を見られたからと言って不安要素になるようなものは何もないし、見たからと言って姉さんはそれを元に練習内容を組み立てたりはしないだろう?」
もしこれが自分だったら相手の練習を見ながら試合をシミュレーションするが、姉はそんなことはしないことを有人はよく知っていた。
姉が考えることと言えば、相手の練習を見ていて自分も参加したいな、とか。相手がこんなに頑張っているんだから自分達も頑張んないとな、とか。そんな眩しいくらい健全な思考なのだ。
もし自分が姉の隣に立つ立場だったなら、色々とサポート出来るのにと何度思ったことか。
雷門には戦術的な意味で姉を助けるものはなく、姉の守備力と皆を励ます精神的支えによる所が大きい。
姉の小さな身体で全てを背負っているように有人には見え、それが堪らなく心配なのだ。
「いいの?お姉ちゃんも一緒に行って。後で有人が怒られたりしない?」
「しないから安心してくれ」
この学園にはもう有人を叱れる人物などいないのだ。
「そっか…良かった」
やっと心からの笑顔を見せた姉に有人も少しだが口角を上げ、無意識にだろう、学園では見せることはない優しい笑みを浮かべていた。
「有人、ありがとう。お姉ちゃん、有人のこと大好きよ」
そう言って弟の胸に飛び込んで来た姉を嬉しいが複雑な心境で抱き止めながら、有人は後ろで聞いていたらしい源田と佐久間に目配せして後の処理を頼んだ。
心得たように二人が部の皆に伝えるべく去ると、姉の柔らかな髪と華奢な背を撫でながら、練習前に生徒会室でお茶でも姉と飲んでから練習に向かうかと計画を立てていた。
今日の練習はいつも以上に気合いが入りそうだ。
END
学園にはもう影山がいないので有人くんに逆らえる人はいません。
実は影山と守ちゃんにも浅からぬ因縁があるのですが、シリアスになりそうですね。
と言うより、このパラレル∬は有人くんが守ちゃんに告白した時点でほのぼのから一気にシリアスになりそうです(汗)。
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