主に管理人(柚音)の腐語りやSS、オフライン情報を記載することになります。
今はイナズマイレブンのWキャプテン(鬼道×円堂)に夢中です。
CPは鬼円です。鬼円♀もありますのでご注意下さい。
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鬼円♀+春のSSです。今回は漫画版ではなくアニメ設定で。女の子な円堂くんなのでご注意ください。
それはマネージャーの一人が発した爆弾発言から始まった。
「私、キャプテンがお姉ちゃんなら大歓迎です!」
その人物とは鬼道の実の妹である音無春奈だった。
未来の約束
「音無?」
「春奈?」
「はい!フルネームでのご指名ありがとうございます!」
日本代表チームのキャプテンと司令塔を唖然とさせる偉業を達成した張本人は至ってハイテンションだ。
「いきなりどうしたんだ?」
いち早く冷静さを取り戻した鬼道が妹に問いかければ
「だってね、お兄ちゃん。これは凄いことよ」
些か以上に興奮気味の返答だった。
「だから何がだ?」
「だからお兄ちゃんとキャプテンはお付き合いしてるんでしょ?」
「・・・・・・ああ」
それを妹に指摘されるのは複雑な気分だが、円堂と付き合っていることは事実だし、鬼道としては隠す気もない。
隠そうものなら、円堂に寄ってくる輩が倍増することだろう。何しろ円堂本人は無自覚だが、彼女はどうにも人を惹きつける。
「初めそれを聞いたときはびっくりしたけど、すっごく嬉しかったの。だってお兄ちゃんとキャプテンが凄く幸せそうだったし。それを見ている私まで幸せだなって思ったもの」
「春奈・・・」
あの衝撃のカミングアウトの時は泣き叫ぶものもいたが、そんな中妹はそう感じてくれていたという事実に、鬼道は胸が熱くなるのを感じた。
「音無、ありがとな」
ようやく衝撃から立ち直ったのか、はたまた口を挟む余地が無かったのか、ずっと黙ったままだった円堂がそう言って春奈に向かって笑顔を見せる。
「そう!それですよ。キャプテン!」
「な、なにが?」
その瞬間鋭く指摘する春奈に円堂は今度は顔を引きつらせてしまう。
「キャプテンは私の未来のお姉ちゃんになるんですよ。苗字ではなくて名前で呼んでください」
「名前?」
「はい。名前です」
にっこりと微笑む春奈には拒否権など無いようだ。
(何だか・・・この顔は見覚えがあるような・・・・・・)
思い出されるのは有無を言わせない鬼道の笑顔だ。
(実はそっくりなんじゃないか?この兄妹)
なら自分は適うはずが無い、と円堂は悟った。
「えっと・・・春奈」
躊躇いがちにそう呼べば
「はい!」
と元気な声が返ってきて、こんなに喜ぶのならもっと前に呼んであげれば良かったかな、とすら思う。
「ふふ。キャプテンのお陰で未来がとっても楽しみに思えてきました」
「・・・兄だけでは不満か?春奈」
「そうじゃないよ。お兄ちゃんだってわかってるでしょ?」
「・・・ああ。まぁな」
「じゃ私はお夕飯の支度がありますから行きますね、キャプテン。お兄ちゃん」
「ああ、また後でな」
「夕ご飯、楽しみにしてるからな」
まさに台風一過のような騒ぎの後、残された二人は意図したわけではないが同時に溜息が漏れた。
「すまんな、円堂。あいつは昔からこうと思ったらどこまでも突き進むんだ」
「はは・・・。まぁ、それは俺もそうだし」
「ああ。そうだな。お前もそういうところがあるな」
「でも嬉しそうだったな、音無」
「ああ。名前で呼んでやってくれないか?あいつはもうそのつもりらしい」
「それはいいんだけどさ・・・」
「どうした?」
円堂の声と表情が少し沈んだことに即座に気付いた鬼道が問いかければ、彼女にしては珍しく逡巡した後、口を開いた。
「いいのかな?と思って・・・」
「なにがだ?」
「だってさ。もっと優しくて美人なお姉ちゃんが、もしかしたら・・・」
「円堂!」
それ以上は言わせないとばかりに鋭く鬼道が制止すると、円堂は素直に「ごめん」と謝った。
だが、それだけでは円堂の先程の言葉が冗談とは思えなかった。現に円堂の表情は冴えない。
「お前はどうして・・・自分の価値を認めようとしないのだろうな・・・」
円堂守という人間はチームや友達が貶されれば烈火の如く怒るくせに、自分のことでは決して怒らないのだ。
鬼道にとって円堂ほど綺麗で優しい人間を知らないと言うのに・・・。
「一つ言っておくが、円堂・・・」
愛しくて堪らないこの存在を手離す気は毛頭ない。
鬼道は華奢な少女の身体を素早くマントで包み込むと、優しいキスを落とす。
「俺も春奈も、もうそのつもりだ」
一生離すつもりは無いから覚悟しておけ、と真っ赤に染め上がった耳元で囁いた。
END
女の子円堂くんも大好きです。が、あんまり女の子の意味が無かったかも・・・・・・。
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