主に管理人(柚音)の腐語りやSS、オフライン情報を記載することになります。
今はイナズマイレブンのWキャプテン(鬼道×円堂)に夢中です。
CPは鬼円です。鬼円♀もありますのでご注意下さい。
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女の子な円堂くんの話です。苦手な方はご注意下さい。
「結婚式はやっぱりウェディングドレスが重要ですよね。あ、白無垢でもいいですけど、こうベールが長くて引きずるのに憧れるんですよね。なので着て下さいね、キャプテン」
「「自分のじゃないのか?」」
音無春奈がうっとりと語り終えるのと同時に、神妙に聞いていた二人から突っ込みが入った。
一人は春奈が憧れを語ったキャプテンこと、円堂守。
もう一人は春奈の実兄である鬼道有人だった。
妹の希望 前編
「え?やだな、お兄ちゃん。自分のじゃないから夢を語れるのよ」
「…俺としてはお前の結婚式も重要なんだがな」
笑って答える妹に思わず溜息が出る。
長く離れていた妹なだけに人並み以上幸せになって欲しい。その為なら、どんな協力も惜しまないつもりだ。
「それはそうなんだけど、私としてはキャプテンの結婚式も凄く大事なの」
「…どうしてだ?」
「決まってるじゃない!私のお義姉ちゃんになるのよ。これに張り切らなくてどうするの?」
いや他にも色々あるだろう。何もそこまで…と思うが黙っておく。
沈黙は金を貫く鬼道と違い、円堂はそういうわけにはいかなかった。
「結婚って…俺の?ええ?」
軽く混乱している円堂も初々しくて可愛いと思うが、確認してやらなくてはいけない。
「春奈が言っているのは俺とお前の結婚式のことだ」
「そうですよ。キャプテン」
にっこりと微笑む二人は造作は似ていないが、雰囲気が双子のように似ていた。実際兄妹なのだが、ここまで似なくてもいいと思うのだ。何がって、この笑っているのに有無を言わせない迫力だ。
「キャプテンは何か希望はありますか?」
「え…っと」
今の希望なら早くここから解放されてサッカーがしたい。が、それを言える空気ではなかった。
確かに鬼道とは付き合っているし、別れることなんて考えたこともない。付き合っていれば長い道の果てに結婚と言うゴールもあるのはわかるが、まだ具体的に考えたことはないし何より恥ずかしい。
顔は俯けたまま、ちらりと目だけを鬼道に向ければ、先程までとはまた違う優しい笑みを返され、余計に赤くなってしまう。
鬼道は考えなくても新郎姿は格好よく決まるのはわかる。イギリス代表に呼ばれた晩餐会のタキシードだってビシッと決まっていた。対して自分を顧みて円堂は溜息が出てしまう。
「どうした?」
「俺、ドレスは似合わないと思うよ」
「何言ってるんですか!この前のドレスだってスッゴく似合ってましたよ。私見惚れましたもん!お兄ちゃんだって、そうよね?」
「あ、ああ。まぁな」
力説する春奈に対して鬼道は複雑そうな顔をする。
そんな顔をするくらいなら素直に似合わないと言ってくれた方がいいのに、と円堂はちょっと拗ねたような気持ちになってしまう。
「無理しなくていいぞ、鬼道」
「いや、本当にお前は綺麗だった。それは間違いない。ただ…」
そこで一旦言葉を切った鬼道は円堂の艶姿を初めて見た時の事を思い出す。
遅れて来た円堂は向こうで用意された青いドレスに身を包んでいたが、普段の泥まみれが嘘のように美しかった。
勿論鬼道は円堂の美しさには当の昔に気付いていた。何より感情を表す大きな琥珀色の瞳も艶やかな髪も柔らかな頬も全てが鬼道のお気に入りだった。
何より惹かれてのは内面だが、外見だって円堂は人目を引くには充分だった。ただ普段は練習で汚れていたり男の子のような格好をしているから気付かない連中が多いだけだった。
気付いている奴らは気付いている。
あのイギリス代表とて着飾った円堂を見て驚愕し、見惚れていた。
そこからあのエドガーがマネージャーの冬花をエスコートしていたはずなのに円堂まで手元に置こうとしてイナズマジャパンと一悶着あった。
鬼道とて円堂のドレス姿は素直に目の保養になった。だが…。
「そのドレスが他の男からだと思うと、少しな」
自分の独占欲の強さは自覚しているが、こればかりはどうしようもなかった。
続く
またまた円堂くんが女の子の話です。ちょっと今回は女の子っぽい話を目指します。
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