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 主に管理人(柚音)の腐語りやSS、オフライン情報を記載することになります。 今はイナズマイレブンのWキャプテン(鬼道×円堂)に夢中です。 CPは鬼円です。鬼円♀もありますのでご注意下さい。
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一応ここで完結です。引き続きエドガー、ごめん!








「き、鬼道。絶対離さないでくれよ。一人で行っちゃダメだからな」



「頼まれても離さないから安心しろ」



「だって…」



「そんなに信用出来ないか?」



「そうじゃなくて、怖いんだよ!」



「だから俺に掴まっていればいいだろう?」



「そうなんだけどさ……」









妹の希望 後編









会話だけ聞いていると、まるで肝試し中のカップルのようだが状況はまるで違った。



きちんと正装(ドレスアップ)した可愛らしいカップルが車から降り立った直後に交わしているのだ。





「重くない?鬼道」



「そこまでやわじゃないぞ。俺は」



「でも俺、絶対半分以上寄りかかってるし、鬼道華奢だし」



「…お望みなら会場まで抱えていくが?」



「わー!嘘です。ごめんなさい~」





可愛らしいカップルの正体は言わずと知れた鬼道有人と円堂守の二人だ。



鬼道はタキシードを身に纏い、髪も今日は下で結んでいた。その場慣れした雰囲気が一層彼を大人びて見せた。

円堂の艶姿をよく目に焼き付けておきたいからと、いつもしているはずのゴーグルも今夜は外していた。



そんな鬼道に円堂は何故か照れてしまい、中々目を合わせようとしなかった。



けれど鬼道の素顔は円堂だって大好きで、出来ればずっと見ていたいのだ。



だから時々ちらりと鬼道を見ては、すぐに気付かれて目が合ってしまい、途端に照れて視線を外す、と言うのを車の中でもずっと繰り返していたのだった。





その円堂も今日は鬼道が厳選したドレスで身を包み、注目を浴びても仕方ない美しさだ。



先日の青いドレスは彼女を大人しめに見せていたが、今回は彼女らしいオレンジ色のふわりとしたドレスだ。



そのドレスに合わせた色の薔薇の髪飾りやネックレスなどのアクセサリーも華美過ぎず、可憐に彼女を引き立てていた。



そんな二人の姿に周囲からどよめきが起こるのも無理はない。





今日は世界大会を記念しての晩餐会で、当初はイギリス代表が主催を務め、日本代表を招待するはずが、いつの間にか参加国がどんどん増えていき、大会出場国全部は勿論、出場していない国々(アジア大会出場国)まで集まっての大所帯になってしまっていた。



そんな中、皆が今か今かと待っていた円堂が登場したのである。



鬼道にエスコートされて。







「う~、秋が走るのに苦労してたのが今わかった」



「お前は走る以前の問題だな」





円堂が何故こんなに鬼道に(珍しく)べったりとくっ付いているのかと言うと理由は明確で





「うう~。こんなに歩きにくいなんて思わなかった」





履いている靴が原因だった。



いま円堂が履いているのはドレスに合わせたヒールの高い靴だ。

いつも履いているスニーカーやスパイクとは勝手が違い過ぎる。



立っているだけでもぐらぐらと不安定で、鬼道に掴まって支えられてないと歩くのもままならないのだ。





まるで命綱のように必死で鬼道の腕に掴まる円堂の姿は、一生懸命な円堂には悪いが微笑ましく、鬼道としては構いながらも可愛くて仕方なかった。





「春奈が選んだんだったな。その靴は」



「そうじゃなきゃ、とっくに取り替えてた」



「なるほど」





妹は自分以上にゲームメイキングが上手いかもしれないと鬼道は思う。



こうなる事を見越して円堂にハイヒールを履かせたのなら感服するところだ。



これなら円堂はあちこちふらふらすることもないだろう。と言うより出来ない。



始終束縛する気はないが、たまには独占させてもらっても罰は当たらないと思う。



正真正銘円堂とは付き合っているのだから。



そろそろ何も知らない奴らにカミングアウトしても、いい頃合いかもしれない。



きっと妹もそれを望んでいるのだろう。



そう考えると、色んな思惑が絡み合う、このパーティーも悪くはない。



そんな事を考えながら鬼道は円堂を半分抱き抱えるようにして会場内へと足を踏み入れた。





「では今夜は精一杯エスコートさせていただきますよ。お姫様」



「うん。お願い、鬼道」









一方その頃





「何故だ?進んでも進んでもイナズマジャパンのメンバーがいるんだ?」





主催であるイギリス代表キャプテンのエドガーは怪奇現象に遭遇していた。



日本代表キャプテンの円堂守が到着したとの知らせに意気揚々と挨拶に行こうとしたのだが、何故か進んでもいつの間にか戻されると言うのを繰り返していた。



しかも何故かイナズマジャパンのメンバーに常に囲まれいる気がするのだ。





「あれは強力なフォーメーションだな」



とテレスも感心する程の鉄壁ぶりだ。



「あれは日本で言う真・無限の壁というものらしい」



絶対に破れないと聞いたことがあるとフィディオ。



二人のキャプテンが太鼓判を押すフォーメーションが会場内では繰り広げられていた。









終わり





真・無限の壁はイナズマブレイクしか利きません。

つまり円堂・鬼道・豪炎寺。他の人間はシャットアウトです(笑)

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