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 主に管理人(柚音)の腐語りやSS、オフライン情報を記載することになります。 今はイナズマイレブンのWキャプテン(鬼道×円堂)に夢中です。 CPは鬼円です。鬼円♀もありますのでご注意下さい。
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ブレイク組SSです。私的95話補完話です。





「すまない、円堂。お前達の留守を俺は守れなかった」


イナズマジャパン初めての敗北。いくらまだ望みはあるとは言え絶体絶命なのに変わりはなかった。




Piece




夜の砂浜は静寂に包まれていた。そこに円堂を呼び出した豪炎寺は険しい表情のまま謝罪した。
FWなのに点を取れない。そんな状態が長く続き焦っていた。
円堂達がいない穴は想像以上に大きかったが、それでも勝利で円堂達を迎えたかった。

以前エイリア学園との一件で長くチームを抜けた時、円堂は苦しみながらもチームをよく纏め、自分を待っていてくれた。

そして自分の場所を守ってくれていたのだ。


(今度は俺が守ってやりたがったが…)


それは叶わなかった。

自分の力不足が情けなかった。

円堂は元気出せ、希望はあると皆を励ましていたが、謝りたかった。


「何言ってるんだよ、豪炎寺」


そんな豪炎寺に円堂はちょっと驚いた顔をして、それから激しく首を振った。


「お前は何も悪くない。あんなに必死でやってたじゃないか」

「しかし…」

「悪いって言うなら、本当は試合に間に合わなかった俺の方が悪いんだ」

「いや、それは違う。あんな事になるなんて誰も予想してなかった」


監督達ですら騙されたのだ。

試合予定日変更自体有り得ないのに、それが当日いきなりなどと何か巨大な悪意以外に起こり得ない。しかも強大な力を持つ何かの。


「この事態、誰も悪くはない。お前を含めて、イナズマジャパンの誰もな」

「鬼道…」


二人の後ろから静かな、しかししっかりとした声が響く。振り返らずとも、それがチームの司令塔である鬼道であることがわかった。

豪炎寺から見ると、鬼道は何か覚悟を決めたように思えた。少し前の苦悩していた時と比べると何か憑きものが落ちたかように晴れ晴れとしている。何かの殻を自らで破り成長したのだろう。

そしてそれには少なからず円堂も関係したに違いない。

円堂達は円堂達で戦っていたのだ。


「もう二度とあんな事は起こさせない。だが俺達はこれからの為にもっと強くならなくてはいけないのは確かだ」

「ああ。そうだな」


円堂達がいないという絶望的な中で自分達の課題が見えた。もっと強くなるために必要なことがわかった今、自分達になら出来るはずだ。

だが円堂達がいない試合と言うのが御免だと言うのに変わりはなかった。

何かが欠けた不協和音なチーム。
まるでピース不足のパズルのように空いた穴。

それは皆の気持ちやプレーに如実に影響を及ぼしていた。


円堂達と合流した時の何とも言えない安心感と腑甲斐なさが、豪炎寺の胸に未だ強く残っている。


「強くなろうな!みんなで」

「ああ」

「勿論だ」

にかっと笑った円堂の笑顔に欠けていたピースが全て埋まった気がした。




END


ブレイク組が揃えば何があっても大丈夫と言う安心感がありますよね。

今回チームにおけるWキャプテンの存在がどれだけ大きいかが如実に出ましたね。
それを一番感じていたのは実は豪炎寺なんじゃないかと…。勿論二人の大きさはわかってたけど、実際いないとここまでとは誰も思わなかったんじゃないかと思います。

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