主に管理人(柚音)の腐語りやSS、オフライン情報を記載することになります。
今はイナズマイレブンのWキャプテン(鬼道×円堂)に夢中です。
CPは鬼円です。鬼円♀もありますのでご注意下さい。
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管理人の体調不良で遅れていました5000HIT記念小説鬼円♀ものの後編です。
5000をアップする前に10000HITしてました!! 皆様、本当にすみません。そして本当にありがとうございます。一万記念は・・・・どうしましょう。またアンケートを取っても宜しいでしょうか?
あの時、鬼道が自分を庇うように抱き留めて倒れたとき、本当にびっくりしたのと同時に怖かった。
鬼道に何かあったらどうしようと思って。
だって自分はすぐに起き上がったのに、鬼道は中々起きなかったのだ。
変化・不変 後編
ゴーグルの下に隠された瞳を見ることも出来ず、守はあの時必死で鬼道に呼びかけた。
何度目かの呼びかけの後、鬼道に自分の頬を優しく撫でられた時、守は安堵のあまり泣いてしまったのだ。
「すまないな。意識を失っていたわけではないんだが、決まり悪くてな」
お前一人くらい支えられると思ったんだが、とこつんと額を合わせながら言い難そうに告白した鬼道に守は「バカ!」と叫び、また泣き出したのだった。
あの後はすぐに授業だったのに、こんな状態では無理だと思った豪炎寺が鬼道に「保健室に行ったことにしておくから、円堂のことを頼んだぞ」と託したのだが、鬼道にしては言外に「お前のせいで泣いているのだから、お前が責任を持って何とかしろ」と言われている気分だった。
円堂を抱き抱えて行く去り際に「もう泣かすなよ」と念を押されれば尚更だ。
豪炎寺にしてみれば円堂も夕香と同じ大切な妹のような存在なのだろう。それは今も昔も変わらない。
「あの時さ、俺本当に心配したんだからな」
そのときの事を思い出した守がぷくりと頬を膨らませる。
あの時は心配した分、いっぱい怒ってやろうと思ったのに抱えられて行った先の部室で散々睦言を囁かれたのだ。
・・・お前が無事で良かった、とか、可愛いな、お前は、とか首から上にキスの嵐を受けながら言われ続けたのだ。
お陰でその日の部活は全く身が入らずベンチから見守ることになってしまったのだ。
「俺、怒ってたんだぞ。なのに鬼道はあんなこと言って誤魔化すし」
「誤魔化したわけじゃない」
「じゃあ、何で」
「いや、俺のことで泣いているお前が不謹慎だとは思うが可愛くてな」
だから、そのままの気持ちをあの時は言ったのだ。
「だから、そういうのが・・」
「お前は誰が下になったとしても同じように心配するんだろうが、それでもな」
俺を思って泣いてくれるお前が堪らなく愛おしかったんだ、と告げられ、真っ赤になってしまった守は
「そ、そんなことないぞ。あ!壁山だったら俺ぐらい支えられただろうし」
「・・・ほぉ」
思わず、そんなことを言ってしまうが、必死なせいか鬼道の声が低くなったのに気付くことが出来なかった。
「豪炎寺だって意外と力あるから平気だったかも」
「・・・・・・」
「ほら、鬼道はさ。あの頃俺とあんまり変わらない体格だったし、全力でぶつかったら吹っ飛びそうな感じだったっていうか、華奢だったろ?だから心配で」
「・・・そうか」
「・・・へ?」
この時点で家の主人の不穏なオーラに使用人達全員が「奥様、申し訳ございません」と心で詫びながら退出していた。つまりそれだけのものを醸し出していた訳で、気づかないのは当の守のみ。
いや、気付いたときには遅かったというべきか。
「ならば、今はもう違うということを証明せねばならないな」
「え?」
突然抱き上げられ、守は驚くのと同時に夫の顔を見て「まずい」とようやく気づく。
鬼道の表情は笑顔だが、瞳が笑っていない。つまりは怒っているのだ。
「鬼道、あの・・・」
「俺がもう昔とは違うと一晩かけて証明しようじゃないか」
「え?いやもうそれはわかっているから!」
妻を抱えながら階段を上がる鬼道の顔は別の意味で嬉々としているが、守はその笑顔にこそ危機を感じていた。
「心配しなくとも俺もお前も明日は休みだろう?」
「お願い、鬼道!謝るから許して」
鬼道が守に対して甘いのは昔も今も変わらないが、一端怒らせると別の意味で容赦がないのも変わらない。
けれど昔と今とでは色々と違うものもあり、 守としては寝室に着くまでに何らかの対策を考えなくてはならなかった。
ただ昔も今もスイッチの入った鬼道には勝算が低く、ある程度の覚悟は必要なようだった。
END
大人になった鬼道さんはゴーグルではなく眼鏡設定です。何故か新婚ものになると裏に突入しかける鬼道夫婦です(笑)。記念小説がこんなのでいいんでしょうか?本当にすみません。
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