主に管理人(柚音)の腐語りやSS、オフライン情報を記載することになります。
今はイナズマイレブンのWキャプテン(鬼道×円堂)に夢中です。
CPは鬼円です。鬼円♀もありますのでご注意下さい。
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鬼円♀前提です。なのでご注意下さいませ。
あんまり本編と関係ないかも?ごめんなさい。
あんまり本編と関係ないかも?ごめんなさい。
イナズマジャパン宿泊所内に悲鳴が響き渡ったのは夜半過ぎのことだった。
悲鳴の主はイナズマジャパンの誰もが大事にしている少女だ。
「円堂!!」
フォーメーションなどを思案していて、まだ起きていた鬼道を筆頭に、その声を聞きつけた人達で、先程まで不気味なくらい静まり返っていた廊下が一気に慌ただしくなる。
普段冷静沈着を絵に描いたような鬼道だったが、この時ばかりは血相を変えて走る。
そして漸く発見した少女は廊下に倒れていて、鬼道は衝撃のあまり一瞬立ちすくんだが、すぐに抱き起こす。何も考えられなかった。ただ円堂と呼び掛けるしか出来なかった。
「円堂!円堂!」
「…ん、うぅん…」
そうして何回目かの呼び声に応えて小さく反応を示すと、ゆっくりとその瞳が開いた。
「円堂、無事か?」
「鬼道……?」
ぱちぱちと瞬きを繰り返す円堂はまだ自分の状況がわかっていないらしい。
とりあえず目を開けてくれたことに大きく安堵しながら鬼道が問い掛ける。
「ここで倒れていたんだぞ。何があったんだ?」
「倒れて…って、あ!」
何かを思い出したのか円堂の体が小さく震えたのがわかり、鬼道は安心させるように、その小さな体をマントで包み込むとより強く抱き締める。
「俺の後ろに何かいなかった?」
「お前の後ろ?」
円堂を発見した時は倒れている円堂に全ての気をとられ、他のことには目が行かなかった。
万事に抜かりがない鬼道にしては珍しいが、相手が円堂だからである。
円堂は鬼道にとっては妹の春奈と同じくらい、いや別格で大事な存在なのだ。何かあれば鬼道の持ち味である頭脳など何の働きも果たさなくなってしまうほどに。
だから、この時も周りを見る余裕はなかったが、犯人自らが出てくる。
「ごめん、キャプテン。そこまで驚くと思わなくて」
ひょこっと出てきたのは木暮だった。だが、その姿はいつもの彼ではなく…。
「河童?」
朝、円堂が食堂でいきなり言い出した「河童を見たんだ」と言う、にわかには信じられない言葉。
いや円堂が嘘をついて皆を騙そうとするはずはないから、何かの見間違えだろうと言うことで決着がついたのだが、それが木暮の悪戯なら納得がいく。
「木暮、やっていいことと悪いことがあるぞ。染岡の落とし穴はまぁいいとして、これは明らかにやりすぎだ」
「ごめんなさい」
「おい、俺のはいいのかよ?」
いつもは目を瞑る木暮の悪戯だが、今回はそういうわけにいかず厳しく鬼道が叱ると、木暮も今回のは相手も円堂ということがあり、逃げもせず珍しく素直に謝る。
その後ろで染岡が抗議するが綺麗に無視された。
「な、なんだ。木暮だったのか」
ほっと恐怖から解放されたように笑う円堂だが、その鼓動はまだ早かった。
それを宥めるように鬼道がその背を撫でる。
「じゃあ、昨日のも…」
「昨日は俺やってないし、河童は本当にいるんだって」
「え…?」
「木暮」
「みんな信じないから、もう一度キャプテンが見たら信じるかなって…」
意外な悪戯の真相にその場にいた人物達は顔を見合わせた。
確かに木暮達の言った河童を信じなかったのは事実だ。円堂が言った時ですら、皆否定しないまでも円堂の見間違えだろうと思ったのだから。
「そうだったのか、ごめんな。木暮」
「ううん。俺もやりすぎたみたいだし」
「いや、昨日のはさ、ちょっと離れてたからまだ大丈夫だったんだけど、今回いきなり真後ろだったからびっくりしてさぁ…」
思わず悲鳴を上げて倒れてしまったのだ。
今思えば物凄く恥ずかしい。
円堂が笑って何とかそれを誤魔化そうとしたが、
「俺もキャプテンの悲鳴で驚いたよ。すんごく女の子らしいのだし」
「まぁ、円堂だって一応女子だしなぁ」
木暮の言葉にうんうんと頷きながら綱海の賛同する。
綱海の言葉に当の円堂ではなく、鬼道がピクリと眉が吊り上がり、「一応とはなんだ」と風丸にピシッと厳しい口調で言われ、悪いとこちらも謝罪していた。
相変わらず失言の多い男のようである。
「うん、確かにキャプテンの悲鳴が「きゃあ!」だったなんて意外だけど可愛いと思うよ」
「そうだね。可愛いよ、円堂くん」
また一方では吹雪やヒロト達が、そんな円堂を可愛いと言い始め、確かにそうだよなと皆に広がっていった。
可愛い可愛いと連呼され、そんなこと(鬼道以外には)言われ慣れていない円堂は真っ赤になってしまい、それがまた更に可愛いと言う評価に拍車を掛けてしまう。
そんな円堂と周りを眉を潜めながら見ていた鬼道がコホンと咳払いをする。
「今日はもう遅い。早く寝ないと明日の練習に支障が出るぞ」
鬼道の言葉に全員がハッとしたように顔を見合わせ、口々にお休みなさいと言って、その場は解散と言う運びになった。
皆が帰る間際に円堂が「みんな、ごめんな」と謝ったが、それに対しては皆一様に、お前は悪くないからと言うようなことを返していた。
ただ一人、(実は鬼道に負けないくらい心配していた)豪炎寺は去る前に、余計なお世話かもしれないがと前置きして
「おそらく円堂は立てないだろうから、部屋まで運んで行ってやってくれ」
頼むなとばかりに鬼道の肩をポンと叩く。
「豪炎寺…」
「また明日な」
大変な目に合った円堂をもう大丈夫だと慰めるように、ひとしきり頭を撫でてやると、その場を後にする。
豪炎寺の言葉にそれで円堂が大人しかったのかと今更ながら納得し、それに気付かなかった自分を恥じる。
「円堂、俺達も部屋に戻るぞ」
「うん。でも……きゃっ!」
先程ので腰が抜かしてしまった円堂が言い募る前に鬼道は少女の身体を抱き上げる。
突然のことに驚いた円堂がまた小さな悲鳴を上げるが、やっぱりそれも鬼道からすれば可愛らしいものだった。
この円堂の癖と言うか女の子らしい悲鳴は鬼道は前から知っていたが、今回それを全員に知られてしまったことが仕方ないとは言え少しだけ悔しかった。
何はともあれ円堂が無事だったのには替えられないが。
「円堂、今回は悪戯だったが夜中の一人歩きは危険だ。次からは必ず俺を呼べ」
「え!でも…」
「今回のような騒ぎは二度と御免だからな」
倒れているお前の姿はもう見たくはない、と心底心配したように溜息混じりに続けられ、円堂は言おうとした言葉も忘れ頷くしかなかった。
END
いや、あの夜のシーンが印象的でして(笑)。
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