主に管理人(柚音)の腐語りやSS、オフライン情報を記載することになります。
今はイナズマイレブンのWキャプテン(鬼道×円堂)に夢中です。
CPは鬼円です。鬼円♀もありますのでご注意下さい。
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オマケにしては長くなってしまったので∬にしました。しかも前後編も前編です。
あ、鬼円♀なのでご注意下さいませ。
あ、鬼円♀なのでご注意下さいませ。
円堂守は迷っていた。
(どうして俺って、こうタイミングが悪いんだろう?)
先程から部屋の扉を開閉を繰り返しては溜息をつく。
その後の彼女と彼
昨夜鬼道から夜中出歩く時は必ず呼ぶように言われたばかりだ。
その時は心配させたのもわかるし、滅多に出歩くことはないからと思って頷いたのだが…。
(何で今日に限って携帯を忘れちゃったんだろう…)
可能性として一番高いのは食堂だ。皆と話してて忘れてしまったのかもしれない。
別の物だったら明日の朝でもいいのだが、携帯だけは他の人に見られると恥ずかしいものが入っている。拾った人は悪意がなくても持ち主を探す為に中を見るかもしれない。
それだけは避けたかった。
(でもだからって鬼道を呼ぶのも…)
それだけのために呼ぶのも悪いし、それに何となく気恥ずかしい。
昨夜のように叫ばなければいいのかもしれないが約束を破るのも嫌だ。
そこで、あっ!と気付く。
一応鬼道に声だけはかけて、すぐに戻るからと走っていけばいいのではないか。
(でも廊下は走るなと注意されそうだ…)
じゃあ、走るのは却下ですぐ戻るから大丈夫だと告げよう。
円堂が意を決して、今度こそ扉を開けると
「さっきから何をしてるんだ。お前は」
「わっ!鬼道!?」
どこか呆れ顔の鬼道が腕組みをして立っていた。
「ど、どうして?」
「あれほど何度も扉を開け閉めすれば普通は気付くだろう」
「あ…」
それについては失念していた。
「煩かったか?ごめんな」
「いや注意深く聞いてなければ気になるほどではないが…」
つんっと鬼道が円堂の額を押した。
「いつお前が飛び出して行くかとひやひやしたぞ」
「ごめん」
「まぁいい。大方俺の部屋に行くか行かないかを迷っていたんだろう?」
「…うっ」
「一応お前の足止めになるくらいには効いたみたいだな」
「それは…だって」
あんな約束をされれば気になるに決まっている。
昨夜、鬼道に必ず声をかけるように約束させられた後
「破った時には俺の部屋に泊まってもらうからな」
と続けて宣告されたのだ。
泊まるだけなら何の問題もないが(普通に考えるなら大有りだが)鬼道は近頃二人きりになると妙に(と言ってしまうと失礼だが)キスしてくるから緊張してしまうのだ。
嫌なわけでは全然なく、むしろ嬉しい気持ちもあるのだが恥ずかしいと言う気持ちが勝ってしまう。
今は特に団体生活なので気持ちの切り替えが難しいのだ。
一晩鬼道と過ごして、翌朝みんなに会った時にどんな顔をしたらいいのかわからなくなってしまう。
ポポポッ…と赤くなった円堂の理由を鬼道は正確に理解し、つられて赤くなりながらも苦笑する。
円堂のそんな初々しさが鬼道は可愛くて仕方ないのだが、同時に心配の種なのだ。
昨夜は木暮の悪戯だからまだ良かったが、その前も円堂は不審なものを目撃しているのだ。
これがもし不法侵入の輩だったらと思うと怖くなる。
あんな円堂の真に迫った悲鳴も倒れている姿も二度と聞きたくもないし、見たくもない。
何よりそんな怖い目に円堂を合わせたくはなかった。
そんな鬼道の気持ちを知らないお姫様は夜に恋人の部屋を訪ねると言う行為の意味すら知りもせず、ただ単に自分の用事に付き合わせるのは悪いとかで悩んでいたのだろう。
まったくとも思うが、こういう無垢さもまた円堂の魅力でもある。
「それで今回はどうしたんだ?」
「あ…えっと、携帯忘れちゃって…。多分食堂だと思うんだけど」
「…そうか」
食堂までの距離はそんなにはないが、何もないとは限らない。
「なら話は早いな。行くぞ」
「うん」
鬼道の差し出した手を少しだけ恥ずかしそうに、しかし何の疑いもなく円堂は取った。
続く
ここで終わってもいいんですが一応続きます。
ちょっと只今原稿中で更新遅れててすみません。
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