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 主に管理人(柚音)の腐語りやSS、オフライン情報を記載することになります。 今はイナズマイレブンのWキャプテン(鬼道×円堂)に夢中です。 CPは鬼円です。鬼円♀もありますのでご注意下さい。
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鬼道登場です。が、当初の予定とは違ってしんみりな終わり方に。あれ?もっと明るくさせたかったのに不思議です(ええ?)。





でも本当にお似合いだと思ったのだ。

誰もが認める美人と並ぶ鬼道が。少なくとも俺よりはずっと…。

実は今でもそう思ってると言ったら、やっぱりまた喧嘩になるだろうか。




同居先のマンションの前で豪炎寺と別れ(上がっていくように誘ったのに、まだ復縁して間もないのに、そんな厚かましいことは出来ないと言われた。どういう意味だろう?)、部屋に戻るとまだ鬼道は帰って来てないようだった。

それにほっとしつつ夕飯の支度を始めた。鬼道がいると手伝うと言って聞かないのだ。

確かに部屋の中では杖じゃなくて壁づたいや棚に寄り掛かりながら、歩いたり動いたりしてるから、見ている側からすると危なっかしいのかもしれない。
けど、これでも何とか転ばずにやれるのだ。
流石に踏み台とかは無理だけど…。

でも鬼道は仕事で疲れてるのだから、なるべく手を煩わせたくないし、せめてこれくらいは一人でこなしたかった。


そんな意地と短くもない経験からか、思ったより早く夕飯の支度を終えることが出来て、ほっとした時、身体の異変に気付いた。

異変と言っても事故にあってからよくあることで、怪我による発熱だ。入院中は毎晩のように景気よく熱を出したし、今も夜になると頭痛がしたりする。怪我が完全に治るまでの辛抱だと思っているが、鬼道が心配するから早く治したいなと思う。

(…まずいな、ちょっとつらいかも)

買い物やら何やらで少し動き過ぎたのかもしれない。頭がぼーっとしていて、明らかに熱が上がってきている。

本当ならソファーやベッドで横になるべきかもしれないけど、そうすると本格的に寝ちゃいそうで、もうすぐ鬼道が帰って来るのに出迎えも出来なくなってしまう。

(病気じゃないんだし、そんな心配する必要ないのにな)

鬼道が帰ってくる前に何とかしたかったが、立っているのも辛くなってきて、ずるずるとその場に座り込んでしまった。

はぁ、と深く息を吐いた。何だか自分の身体じゃないみたいな感じだ。重くてだるかった。

寄り掛かった冷蔵庫の冷たさが心地よくて、少しだけ…と目を瞑った。




「…堂。円堂!」

どこか遠くて近い場所から、昔から好きだった声がした。その声で呼ばれるのが好きだったけど、その声はいつになく焦っていて、珍しいなと思った。

それと同時に浮上する意識に目を開ければ、思った通りいつにないほど焦った顔をした……。

「鬼道…。おかえり」

心配性な鬼道を安心させるように笑ったけど成功しただろうか?

「円堂…」

ほっと息を出した鬼道は少しだけ安心したように柔らかい顔になったが、すぐに眉間に皺を寄せ、怒っているような顔つきになる。

「熱があるのに何故こんなところで寝ているんだ?」

「えっと…冷蔵庫が冷たくてさ、気持ち良かったんだ…」

本当は鬼道を出迎えたかったからなんだけど、それは内緒だ。結局出来なかったし。

「馬鹿!悪化するだろうが」

「…え?わっ!鬼道…」

反論する暇なく(頭がぼーっとしてたし)鬼道に膝の裏と背中に腕を回され抱き上げられる(所謂、姫抱っこ)。

本当はこれ嫌なんだけど聞いてもらえそうもない。

そのまま一番奥にある寝室へと連れて行かれて、ベッドへと寝かされる。ベッドはキングサイズのダブルベッドというやつで、とてもスプリングがよくて寝やすかった。

でも同居当日にこれを見た時は何だか居たたまれなくて客間で寝ようかと一瞬思ったが、寝てみるとその心地よさの虜になった。

それに当たり前だけど毎晩ってわけでもないし。いやむしろ抱き締められて寝るだけの日の方が多いと思う。

初日の夜は別として基本的に今の俺の身体を心配してるからか、鬼道は俺に無理をさせないように細心の注意を払っているのがわかっていた。

「鬼道…」

昔、ゴーグルをしていた瞳は今は薄いフレームの眼鏡で、赤い瞳がよく見えた。

やっぱり綺麗だなと何の気なしに手を伸ばせば、そっとその手を取られる。

「頼むから無理はするな」

「無理ってわけじゃないけど…うん、ごめん」

心配させたくなかったのにな、と今更ながら思う。

「あのさ、夕飯…」

「お前の具合がよくなってから一緒に食べよう」

「…うん。でも鬼道、腹減ってねぇ?」

「…台所で倒れているお前を見た時に、そんなものは吹っ飛んだ」

「いや本当にごめんって」

取られたままだった手の指の一本一本を確かめるようにキスされながら、そんな恨みがましい事を言われて、焦ってしまう。

「とにかく少し休め」

「うん…ごめんな、迷惑かけてばっかりで」

「俺は迷惑なんて思ったことはないから謝るな。それに…」

鬼道の髪を撫でる手が気持ちよくて、今にもまた意識が落ちそうだった。

「俺はお前とこうして暮らせるだけで幸せなんだ」

そうして額に感じた優しい感触を感じながら、俺は完全に眠りに落ちた。


(俺もそう思ってるよ。でも……ごめんな)




END

同棲編当初は円堂くんは怪我人なので鬼道さんの過保護がヒートアップしてるんだよ。同棲出来て鬼道さんは幸せ絶好調だけど実は円堂くんはまだ迷ってるんだよ。…な事を出したかったのですが、大丈夫かな?

基本的にぐたぐた悩むのは鬼道さんだけど一度腹に決めるともう迷わないのが鬼道さんで、いつもはきっかりはっきりだけど恋愛とかこういうのは相手のことばかり考えて、いつまでも実は悩んでいるのが円堂くんと言うのがイメージです。

そんな二人のフォローやアシストするのが豪炎寺、佐久間、他に源田や不動と考えています。

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