主に管理人(柚音)の腐語りやSS、オフライン情報を記載することになります。
今はイナズマイレブンのWキャプテン(鬼道×円堂)に夢中です。
CPは鬼円です。鬼円♀もありますのでご注意下さい。
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やはり、あの場面で妄想炸裂です。すみません。今回も鬼円です。
「鬼道、ごめんな」
「何を謝る必要がある?」
夜に部屋を訪ねて来た円堂は開口一番にそう切り出す。
「ほら、アメリカ戦の…」
「ああ…」
それはあの時の…。試合終了直後のことを言っているのだろう。
「あの時さ、俺が皆を元気づけなきゃいけないのに、俺が落ち込んじゃって…」
「…そういう時もあるだろう」
「でも俺はキャプテンなのにさ」
「円堂」
無理に笑う円堂を見ていられず抱き締めた。
円堂はキャプテンであることに責任を感じすぎなところがある。
他のメンバーのことなら、さりげなくフォローするくせに自分のことはキャプテンなのだからと追い込みがちだった。
勿論、円堂の気持ちは同じくキャプテンを務めた俺にはよくわかる。そして今はその円堂がキャプテンなことによって自分は随分楽に、佐久間曰く、俺らしいサッカーをさせてもらっている。
俺自身、円堂以外のキャプテンなど考えられないが(他のメンバーもそうだろう)、そのキャプテンの座が円堂を苦しめることがあるなら…。
「たまにはキャプテンと言うことを忘れろ」
「え?」
「キャプテンとしてではなく、ただの円堂守になれと言っているんだ。せめて俺といる時くらいは」
「鬼道…」
抱き締める腕を緩め、円堂の顔を正面から見る。その表情は泣きたいのを我慢しているものだった。
「泣きたいなら泣けばいい。俺が全部受け止める」
「鬼道…」
「俺達は選手である前に人間だ?そう教えてくれたのは円堂、お前だろう?」
「……うん」
じわりと滲んだ涙に唇を寄せ、またその身体を抱き締めた。
この決して大きいとは言えない身体でとてつもない重荷を背負っている恋人を支えたかった。
俺自身が円堂に支えられているものと同じくらい…は無理だとしても守ってやりたかった。
こうして俺といる時くらいは何も隠さずに曝け出して欲しいと思う。
せめて、この腕の中にいる間だけは皆のキャプテンとしてではなく、俺の大事な恋人として甘えて欲しい。
「ありがとう、鬼道」
「この程度で礼を言われるなら、俺は毎日何度もお前に言わなくてはならないな」
「なんだよ、それ」
くすっと小さくだが円堂が笑ったのがわかり、それに心の底から安堵した。
円堂の涙には弱い自覚はある。彼には笑顔でいて欲しい。
「鬼道がいてくれて良かったよ」
「…それこそ、こちらの台詞だ」
円堂がふと漏らした言葉に俺まで込み上げてくるものがあった。
本当にそれはこちらの台詞なんだ、円堂。
お前がいたから俺は……。
円堂の髪を撫でながら、俺は胸に秘めた決意を新たにしていた。
この愛しい存在をずっと支えていこう、と。
END
この二人は本当に支え合って生きている、と言うのが根底にあるのです。
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