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 主に管理人(柚音)の腐語りやSS、オフライン情報を記載することになります。 今はイナズマイレブンのWキャプテン(鬼道×円堂)に夢中です。 CPは鬼円です。鬼円♀もありますのでご注意下さい。
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やっと終わりました。えっとシリアスな話を期待された方、本当にごめんなさい。それしか言えません。











「えー、間違っちゃいないぜ。っていうより円堂じゃねーと無理っつーか」





「綱海?」





「円堂、俺な…立向居に告白しようと思うんだ」








そう言った綱海は稀に見る真剣な表情だった。














神と魔王 最終章














「立向居に?…でも立向居は……」





「ああ。あいつが別の奴が好きだってことは知ってる」





「綱海…」





「だから俺はそいつが好きな立向居ごと受け止めてぇんだ」





「綱海…。お前…」








綱海の決意を聞いた円堂は困惑した顔から一気に破顔する。








「スッゲーいい男だな!」








立向居の気持ちを知った上で丸ごと受け止めようとする綱海に心から、そう思った。





と同時に綱海ならいつか立向居の心を向けさせることが出来るのではないか…とも思う。








「そ、そうか?」





「ああ。男前だぜ!綱海」





「…まぁ、そうだな」








そんな円堂を鬼道は少し複雑な思いで見ていた。





円堂に他意はないとわかっていても他の男を絶賛する姿は、やはり見ていて気持ちのいいものではない。





鬼道だって人並みに嫉妬心もあるのだが、この鈍い恋人はそこに気付きもしないのだ。








「だからな、円堂に立向居にツボな口説き文句を教えてもらおうと思ってよ」





「え…?口説き文句?」





だからどうしてそこでそうなる?と疑問に思う鬼道を余所に、きょとんとする円堂に綱海が(やっと)ここに来た理由を話し始める。





「ああ。立向居とお前って、結構同じタイプだと思うんだ」





「立向居が円堂に憧れて、真似ようとしているのもあるがな」





「そうなのか?でも元々似てるところも多いと思うぜ」








立向居は円堂に憧れてGKへと転向したことは有名な事実で、そしてそこから血の滲むような努力で日本代表にまで上り詰めたのだ。


その人知れず努力する姿と倒れても倒れても立ち上がる根性は円堂と通じるものがあった。








「そうそう。だから円堂なら立向居に効く言葉がわかるんじゃねーかと思ってよ」





「……は?」





「何度か言ってんだけど全然伝わってねーみたいでさ」





「…流石は円堂の弟子だな」








円堂守と言う人物は人の感情には敏感なくせに、人から寄せられる好意には信じられないくらい鈍感だ。





日本全国どころか世界各国に好意を寄せる人物達がいると言うのに自分はモテたことがないと言う始末だ。





鬼道とて告白して信じてもらうまでに少なからず苦労があった。





その円堂の一番弟子とも言える立向居が鈍いのも納得出来るものだった。








「だから円堂に相談しようと思って、来たわけだ」





自分を頼りにする綱海に、この場をどうしたらいいか、円堂は少しだけ迷ったが、すぐに表情を改めた。





「俺じゃなくて綱海の言葉じゃないと意味がないって、俺は思うんだ」





「俺の?」





「そう。さっきのさ、綱海の本心を立向居に言ってやれよ。あれ、俺でもぐっと来たぜ!」





「そうなのか?でも前にも似たようなこと言ったけど全然通じなかったぜ?」





「何て言ったんだ?」





あれで通じないはずはないと円堂ですら思うのだが…。





「いや、格言にさ、捨てる神あれば拾う魔王がいるってあるだろ?だから俺は魔王の方がいいって言ったら、あいつは拾われるなら神がいいって…」





「綱海…色々間違っているが、とりあえず円堂みたいなタイプは、はっきり言わないと伝わらんぞ」





頭痛がするのか眉間を指で押さえながら鬼道がそう助言すれば、綱海は円堂に、そうなのか?と聞く始末だ。





そして何を思ったのか、更なる問題発言を落としたのだ。





「頼む、円堂。お前がズキューンって思う、理想の告白ってか、最高の口説き文句を教えてくれ!」





「え?え?ええーっ!」








それを今この場(恋人の目の前)で言えと?








「お前に効く言葉なら立向居にも効くと思うんだ」





「いやでも…」





「…それは一理あるな」








後ろから聞こえた声に恐る恐る円堂が鬼道を振り返れば…。








(わーっ、鬼道。悪い顔してる!?)





円堂は振り返ったことを心底後悔した。





決して鬼道の顔が悪いと言っているのではなく(むしろ時々円堂がぼーっとなるくらい格好いいが)フィールド上でたまに見せる人が悪い笑み(一部から帝国鬼道の顔と言われているらしい)を浮かべていたのだ。








「それは是非とも拝聴したいものだな、円堂」





「き、鬼道ー?」





「なぁ、頼む。円堂教えてくれよ」





前には必死な綱海、後ろには企み顔の鬼道。








(こういうの何て言うんだっけ?…前門のイルカ、後門のペンギンだっけ?)





何か違うが、この場合間違ってはいない気がする。








(誰でもいいから助けてくれーー!)








それこそ神でも魔王でもいい、と心から思う円堂だった。

















この次の日、綱海は立向居に正式な告白をしたのだった。














終わり








一応ここで終わりです。オマケでこれのちょっとした続きみたいな話を書きたいと思います。


とりあえずお約束通り、今日終わらせることが出来て良かった。

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