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 主に管理人(柚音)の腐語りやSS、オフライン情報を記載することになります。 今はイナズマイレブンのWキャプテン(鬼道×円堂)に夢中です。 CPは鬼円です。鬼円♀もありますのでご注意下さい。
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神と魔王のおまけですが、意外と長くなってしまいました。






「俺の心はこの先もずっと変わらないかもしれませんよ。自分でもどうしたらいいか、わからないくらいなんです。それでもいいんですか?」


綱海の真剣な告白に対しての答えがそれであった。

立向居の嘘偽りのない本心に、綱海は

「おう!任せとけ。お前のその気持ちごと受け止める覚悟ならあるぜ!」

と胸を叩いたのだ。




神と魔王 オマケ




「一件落着したみたいで、良かった…」

「ああ。そうだな」


そんな綱海達から少し離れた場所に円堂と鬼道はいた。
人の告白現場を見るなど不粋な真似は出来ない、と鬼道も円堂も断ったのだが、綱海が是非とも見守っていてくれ、と言って聞かなかったのだ。

だから綱海達のいる砂浜の近くにあった木の陰の茂みに身を隠さなくてはならず、自然二人は密着した状態になっていた。

どうやら完全にとは行かなくても上手くいったらしい綱海達に円堂は笑顔を見せ、鬼道は久しぶりに見た、その笑顔に安堵する。


「俺としては、お前が考える理想の告白というものを知りたかったがな」

「あ、あれは…」


昨夜、円堂の理想を参考に聞きたいと言う綱海と、それを後押しするかのように賛成した鬼道に挟まれ、大いに困惑したのだ。


「鬼道があんなに興味持つなんて思わなかった」


理想のシチュエーションの一つや二つあるんだろう?と綱海に言われ、つい正直にあると言えばあると答えてしまい、事態を悪化させてしまったりもした。
明らかに興味深々な綱海だけならまだしも(出来る限り力なってやりたいと思うし)、後ろでわかりにくいが、わかる人にはわかる態度で鬼道が興味深げに見ているのだ。
円堂としては逃げ出したくて堪らなかったが、まさかここで綱海に場所を変えようとは言えない。


「仕方がないだろう?お前に関することだからな」


昨夜は八方塞がりな円堂があまりに困惑していたので助け船を出したが、鬼道だって円堂の理想と言うものが知りたかった。


「俺はお前のことなら、いつも貪欲に求めているからな」

「…鬼道」

「知らなかっただろう?」

「うん……ごめん」


ゴーグルを外し、色彩が鮮やかになった視界で円堂を見つめる。
光に溢れた世界でも、円堂の姿は一際輝いて見えた。


「…いや。俺も出さなかったからな。だがこれからは…」


近づいてくる鬼道の紅い瞳から目が離せなかった。


「嫌でも思い知ることになると思うぞ。…円堂」


そっと顎を押さえられ、肩に手が回される。

鬼道は自分の理想を知りたがっていたが、こうやって彼の素顔を見ただけでどうしたらいいか、わからなくなってしまうのに…。


「鬼道……」


ずっとその瞳を見ていたかったが、そこに映る自分の姿に無性に恥ずかしくなった円堂が瞳を閉じる。






……のと同時に…。




「おーい!二人共上手くいったぜーー!」


茂みに顔を突っ込んで来た綱海の顔が目の前にあった。


「あ…やべっ!マジで邪魔だった?」

「………」

「………つ、綱海?」


突然の事態に慌てて円堂は鬼道の腕の中から抜け出す。


「悪い!俺のことは気にせずに、ぶちゅっとやってくれ!」

「つ、綱海~~!」

「…………」


綱海の余りの発言に大声を上げた円堂だったが、ここで無言のままの鬼道が纏う雰囲気に気付いた。


「本当に悪かった。何なら皆にも上手く言っとくから、よろしくやっててもいいぜ!」

「綱海、いい!何もしなくていいから、早く逃げてくれ!」

「は?逃げるって、どうした…」

「……綱海」


これはマズイと必死に警告したが遅かったようで、ゆらりと鬼道が立ち上がる。


「貴様、そこに直れ!」


帝国鬼道、降臨。


きちんとゴーグルを装着し、赤マントを靡かせる姿は先程までの円堂の優しい恋人の雰囲気から一新されていた。


まさに昔の帝国学園帝王の姿だ。
佐久間辺りが見たら懐かしさに目を潤ませるかもしれない。

反対に壁山や栗松辺りは昔の記憶に立ちすくみそうな程の迫力がある。


「…鬼道?いや本当に悪かったって」


その時代を知らない綱海ですら、その迫力に内心冷や汗ものだ。


「反省の欠片も見えんな。貴様にはまず常識を叩き込む必要がありそうだ」

「円堂…何とかしてくれ」

「ごめん、綱海。こうなっちゃうと俺にも何とも…」



結局、鬼道の説教は3時間にも及んだと言う。


しかし、それで果たして綱海にデリカシーというものが理解出来たかは、それこそ神と魔王のみぞ知る……。




一方


「どこに行っちゃったんだろう?円堂さん」


立向居は宿泊所で円堂を探していたが、見付けることが出来たのも3時間後だったらしい。


この二人もまだまだ前途多難なようである。



END


最後立向居は綱海に告白されたことと前向きに行こうと言う決意を円堂に知らせに行っています(勿論円堂が茂みにいたことは知らない)。だからいません。説明がないとわからなくてすみません。

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