主に管理人(柚音)の腐語りやSS、オフライン情報を記載することになります。
今はイナズマイレブンのWキャプテン(鬼道×円堂)に夢中です。
CPは鬼円です。鬼円♀もありますのでご注意下さい。
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続きですが、まだ終わりません。コピー本の予定だったので、ちょっと長いです。
でも今考えるとこんな下ネタでコピー本にしなくて良かったのかもしれません…。
でも今考えるとこんな下ネタでコピー本にしなくて良かったのかもしれません…。
そんなボールを放つのは一人しかいない。イナズマジャパンのエースストライカー・豪炎寺だ。
「てめぇ、いきなり何しやがる!?」
「自分の胸に聞いてみるんだな」
いつもだったら避けられたかもしれないが、暗い廊下でいきなりそんなものが飛んで来るとは思わない上に、鬼道がまた絶妙なタイミングで避けたのだ。不動に避ける暇はなかった。
エース渾身のファイアトルネードの威力は今までで一番だったと言っていい。
そんなシュートをまともにくらってしまった不動は当然だが吹っ飛ばされ、その手から解放された円堂は大きく息を吐いた。
「円堂、大丈夫か?」
「鬼道~。ふっ、うっ、ふえ~んっ!」
「え、円堂?」
伏したままの円堂を起き上がらせようと手を貸した鬼道はそのまま抱きつかれた為、いつになく狼狽えてしまう。
更にその円堂がいきなり泣き出したので鬼道の混乱はMAXだが、宥めるように、頭と背を撫でる。
「どうしたんだ?円堂。何があった?」
内心の動揺を抑え、殊更優しく問い掛ける鬼道の声は対恋人用のもので、周囲はその初めて聞く声にびっくりしたように騒めき、佐久間などは感動していた。
「…鬼道。俺もうお嫁に行けないよ」
「大丈夫だ。何があってもお前は俺が貰うから」
鬼道の胸でヒックヒックと泣きながら話す円堂は、いつもの元気な姿からすると信じられない程稚く、弱々しかった。
そんな円堂を守るように自身のマントで包むと鬼道は宥めるように撫でたが、人前という事もありキスは止めていた。
「でも……不動が」
「そうか」
涙ながらに円堂の口から出た固有名詞に、それだけで鬼道は納得したように頷く。
つまり円堂が泣いている原因は不動という事だ。それだけわかれば十分だった。
「おい、それだけじゃ俺が悪いみたいじゃねーか」
「…円堂を泣かせている時点で十分以上悪いと思うが?」
対円堂用とはまさに雲泥の差で鬼道の声は地を這うように低い。おまけに醸し出されるオーラは帝国時代のそれだ。
一般人ならそれだけで逃げ出す程の迫力があった。
だが生憎不動もまた一般人には程遠く、図太いと言える神経がある。
「泣きたいのはこっちだっつーの。むしろ俺の方が被害者だね」
「…ほぅ。円堂を泣かせておいてまたそんな口が叩けるのか」
「もう一発当てた方がいいか?」
どこから持って来たのか、またサッカーボールを構えた豪炎寺もまた威圧感大だ。
「まぁ待てよ。不動がどんな事をしたのか、洗い浚い喋ってもらってから始末…いや料理すればいいだろう?」
「今始末って言ったよな。つーか言い直しても変わんねーよ」
どす黒いオーラを出しながら口を挟んだ風丸に、こいつってこんな性格だったか?と頭の中で人物データを書き換えたかったが、そんな余裕すら今の不動にはない。
「そもそもそこのお姫様が夜歩きしたのが原因だろーが!」
「…円堂。どうして俺を呼ばなかったんだ?」
「だって…食堂に、忘れ物を取りに、行くだけだから、悪いと思って…」
「それくらい何という事はない。お前からの頼みなら何だって聞いてやる」
「鬼道…」
「そこ!甘い空気出してんじゃねぇ!まだ問題は解決してねーぞ!」
叱っているのか、口説いているのか、判断しにくいが、とりあえず公共の廊下の一角で甘い空気は止めろとばかりに不動が突っ込んだ。
「忘れ物ってこれか?」
「無視してんじゃねぇ!」
そんな不動を綺麗にスルーした豪炎寺が屈み込むとポケットから携帯電話を取り出し、まだクスンと泣いている円堂に手渡した。
「うん。そう!これだよ。ありがとう、豪炎寺」
受け取った円堂がやっとパァ~と笑ったので、鬼道も豪炎寺もほっとしたように顔を見合わせた。
「落ち着いたところで円堂、何があったんだ?いや不動に何されたんだ?」
「風丸、それは明日でもいいだろう?」
また瞳が潤み始めた円堂を気遣い鬼道が待ったをかけるが…。
「鬼道、お前この状況で解散して、皆寝れると思うか?」
「それは…」
もっともな返答をされ、鬼道としても押し黙るより他なかった。
何より鬼道としても気になって仕方ないのだ。
「…俺、食堂に行く途中で、不動に会ったんだ」
「ああ」
その場の空気を読んだのか、それとも落ち着いたのか円堂が鬼道に抱きしめられたまま、ポツリポツリと話し始めた。
「んで不動と話してたんだけど…不動がいきなり俺より先に食堂に行こうとして」
「?ああ…」
微妙にどんな状況かはわかりにくいが、一生懸命伝えようとしている円堂の話を止めて聞き出すことはせず(その辺りは後で不動を締め出せばいい)先を促す。
「だから俺、止めようとしたんだけど転んじゃって…」
「なに?怪我はないか?」
「あ、うん。大丈夫。平気平気」
「そうか…」
話を止める気はなかったが、事が事だけに心配になり鬼道が問い質せば、円堂は大丈夫を体現するように笑ってみせた。
それに安心し、ほっと息をついた鬼道だが円堂の顔がすぐに悲しげなものになる。
「円堂?」
「転んだ時、不動が大きな声出したから、何だろうと思って見上げたら…」
「ああ」
「下半身丸出しの不動がいて…」
「!?」
「ちょっと待て!人を露出狂みたいに言うんじゃねぇ!」
続く
何度も言いますが、下ネタですみません。
不動ファンの方も申し訳ありません。
でも不動の不憫と突っ込みは続きます(汗)
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