主に管理人(柚音)の腐語りやSS、オフライン情報を記載することになります。
今はイナズマイレブンのWキャプテン(鬼道×円堂)に夢中です。
CPは鬼円です。鬼円♀もありますのでご注意下さい。
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すみません!遅くなりました。アンケート第二位の∬です。鬼円ファーストキス話ですが、すみません。嵐を呼ぶあの男が登場します(汗)。
ぽかぽかと天気のいい午後で円堂からすれば最高のサッカー日和だが、今彼はチームの司令塔(それだけではないが)である鬼道の部屋を訪ねていた。
「今日は何だかまったりだよな」
「突然午後の練習が休みになったからな」
朝の連絡で監督から宣告されたのだ。
今日の練習は朝は軽めにし、午後は休みにすると。
監督曰く、練習すればいいものではない。しかも昨日は試合があり身体は気付かなくても疲労が残っているはずだ、との事だった。
「だが監督の言う通りかもしれないな。疲労の中、激しく動けば怪我に繋がりかねん。そうなれば取り返しがつかなくなる」
「でも暇だよな~」
ゴロンゴロンとベッドの上で転げ回る円堂の、そんな子供っぽい仕草が可愛い上に妙に似合っていて、机でフォーメーションなどを考えていた鬼道は手を止めて、思わずと言った感じで小さく笑ってしまう。
それに「何だよ?」と少し拗ねた様子の円堂に本当のことを言えば更に拗ねてしまうので「いいや。何でもない」と誤魔化す。
それにむぅと頬を膨らませた円堂だが(そんな様子も鬼道からすると可愛いだけらしい)、何かに気付いたように目を輝かせると「なぁ、鬼道」と呼び掛けてくる。
「却下だ」
「…俺、まだ何も言ってないけど」
「言わなくてもわかる。大方、こっそりと練習する気だろう」
「……ダメ?」
ベッドに寝そべったまま、ちらりと視線だけを上げ鬼道を見る様は内心ドキドキする程可愛く、本人は意図してないだけに凶悪な程だ。
思わず前言撤回したくなった鬼道だが、溜息をつくことで落ち着かせると椅子を回して円堂と向き合った。
「お前が練習すれば他のメンバーもつられるように加わるのが目に見えている。それではせっかくの監督の指示が無効になってしまうだろう」
「えっとじゃあ、俺だけこっそり…」
「…円堂」
音もなく椅子から立ち上がった鬼道がベッドへと歩み寄ると
「それを俺が許すと思うか?」
ぎしりと言う音と共に、手を円堂の顔の両隣に置くとベッドへと乗り上げる。
そのまま覆い被さるように顔を近付けてきた。
「き、きききき鬼道~!?」
「たまには良いだろう。こんな時間も久しぶりだ」
そう言って円堂のバンダナを上げ、その額へと直接口付けを落とす。
「鬼道…」
この距離だとゴーグルをしていても鬼道の切れ長の瞳を確認することが出来る。
その額は真剣そのもので、円堂はそれに魅入られたように頷いた。
「うん。いいよ…。俺も…したい」
「円堂…」
恥ずかしそうに目元を赤く染めながらも、そっと目を閉じた円堂の頬を愛しげに一撫ですると鬼道はその唇へとキスを落とそうとして………何かに気付いたように視線をドアへと向けた。
次いで円堂を隠すように抱き寄せて起き上がり、マントで包み込んでしまう。
「鬼道?」
そんな鬼道に円堂が怪訝そうに声を上げるのと同時にバンッ!と扉が勢いよく開けられる。
「こ、このパターンは…」
「………」
漸く事態に気付いた円堂が呆然と呟き、鬼道は無言だが眉間にはさっきまでは無かった深い皺が刻まれていた。
「すまん!鬼道!相談に乗ってくれ!」
そんな二人を余所に、部屋へと乱入して来たのは予想通り、沖縄の波乗り男・綱海だった。
「あれ?また取り込み中かよ。お前ら仲いいなぁ」
「…前にも言ったが、いい加減ノックを覚えろ。そうすればお前の無礼の1.5割は減る」
「あー…。悪い悪い。急いでいたもんだからよ」
はははと頭を掻いて笑っている綱海は気付いていないが、ノックの他に8.5割の無礼があると言うことだ。
それに円堂は気付き、また冷静を装っている恋人の常よりも低い声に内心冷や汗をかいた。
(…何かまた起きそうだな)
明らかに怒っている恋人の腕に抱かれながら円堂はこれからの事を思い、小さく溜息をついた。
続く
えっといきなりの(また)登場の綱海です。
彼が嵐を巻き起こしつつ(確実に)、鬼円ファーストキスのエピソードが語られる予定です(予定?)。
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