主に管理人(柚音)の腐語りやSS、オフライン情報を記載することになります。
今はイナズマイレブンのWキャプテン(鬼道×円堂)に夢中です。
CPは鬼円です。鬼円♀もありますのでご注意下さい。
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鬼道視点です。ちょっとした自己完結なものですが、宜しければどうぞ。
今回はギャグは無理ですから、ちょっといつもと雰囲気が違いますが。鬼円ですが、ここでの円堂くんは男の子でも女の子でも、どちらでもお好きな方に思って下さい。
今回はギャグは無理ですから、ちょっといつもと雰囲気が違いますが。鬼円ですが、ここでの円堂くんは男の子でも女の子でも、どちらでもお好きな方に思って下さい。
「鬼道…」
夜に部屋を訪ねて来たのは円堂だった。
何となく来るような予感はしていた。何も言わない俺にずっと何か言いたげだったからだ。
(また心配させてしまったようだな…)
扉の前でもやはり物言いたげな円堂を部屋の中へと促すと、扉を閉めるのと同時に抱き締められた。
「円堂……?」
「我慢しなくていいんだぞ、鬼道」
円堂の声は震えていた。俺を抱き締めると言うより、しがみついているような腕も指も小刻みに震えている。
「泣くのは恥ずかしいことじゃないって、教えてくれたのは鬼道だぞ」
「円堂……」
確かにいつも一人で背負い込む円堂に少しは仲間を、俺を頼れと言ったことがある。
辛いときは泣き言を言ったっていいし、泣いたっていいと…。
「ずっと鬼道、我慢してるだろ」
「……お前には適わないな」
そうだ。ずっと我慢していた。
まだ信じられない気持ちもある。
心のどこかでこれもあの人の策略だったらと願う自分もいる。
だが同時にそれは無いことに気付いている自分もいた。
泣いたら、あの人の死を認めるような……いや認めなくてはいけないのはわかっていた。
最後の試合で勝てなかった、あの人を越えられなかった自分の不甲斐なさを思う反面、あの人の下を去り憎悪した自分に泣く資格があるのかという思いもあった。
そんな纏まりのない、支離滅裂とも言える俺の正直な気持ちを円堂に一つ一つ話すうちに、俺の声も円堂と同じく震えていた。
「円堂…俺は…」
「うん…」
そんな俺の言葉を円堂は頷きながら聞いてくれていた。
それが何より心に染みて、自分の気持ちから雲のような幕が消え、綺麗になっていくのを感じた。
俺は自分でも気付かなかった気持ちに気付いていく。
「俺が追い求めたのは…円堂、お前達とのサッカーだ」
「うん…」
「だが俺にそのサッカーを教えてくれたのは、地盤を作ってくれたのは総帥なんだ」
「うん…」
「俺はあの人に……あの試合で伝えなければいけなかったのは、それだけではなくて…」
総帥からの俺への最後の問いかけ…。
あれに俺はきちんと答えられただろうか。
あんな大事なことにも気付かなかった愚かな俺に答えを導きだしてくれたのは…。
「俺にサッカーを教えてくれて……ありがとうと、伝えなければいけなかったのに」
曇るゴーグルに自分が泣いているのに気付く。
だが抱き締める円堂の身体を離したくなくて、そのままにしていると全てを悟っているかのように円堂がそっと外してくれた。
途端に頬にそれが流れる。
この素顔をあの人に見せたのも久しぶりだった。
あの人の教えで今の自分があることを教えたかった。
あれがあの人と俺との間にあった確かな過去の証拠のように。
「…大丈夫、わかってくれているよ」
「円堂……?」
今まで何も言わなかった円堂の静かな声が耳に、心に届く。
「鬼道の気持ちはちゃんと届いてるよ」
「円堂……」
「…言ってただろう。鬼道に、ありがとう…って」
「っ!」
円堂の言葉に涙が決壊したように流れて止まらなくなった。
そんな俺を円堂は黙って抱き締め、背中を撫でてくれていた。
その震える手から円堂も泣いてくれているのがわかり、それもまた堪らない気持ちにさせた。
しばらく涙が止まることはなく、円堂と俺は抱き合ったまま泣いていた。
感じる円堂の温もり、鼓動、呼吸…その全てが生きている証であり、その全てが愛おしかった。
(結局、俺はお前に救われるんだ…)
「円堂…頼みがある」
「うん…」
「俺より先に逝くな」
お前に死なれたら俺はもう生きてはいけない。
後を追うにしろ狂うにしろ、俺として『生きている』とは言えない状態になるだろう。
「うん…。わかったよ、鬼道」
「すまない」
そんな何の確証もない約束。
しかし、そんな約束を取り付ける程自分は弱っているのかと自嘲めいた気分になる。
こんな弱い俺ですまない…ともう一度謝罪すると、円堂は優しい手つきで俺の頭を撫でてくれた。
「大丈夫だよ、鬼道」
「円堂……」
「俺はここにいるから、安心して。な?」
「……ありがとう」
あの人に言えない言葉を円堂に伝える。
円堂に会えたのは他でもない、あの人のお陰だ。
だからこそ心の中であの人に伝える。
サッカーを教えてくれて
仲間達と会わせてくれて
円堂に出会わせてくれて
『ありがとう』と…。
END
今回は何も語れません。
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